1. |
授業の内容(Course Description) |
|
少子化社会にあって、子育て支援策が展開される中で、保育所・幼稚園のあり方やその役割の重要性があらためて問われています。この授業では、保育所・幼稚園に働く保育士、教諭など保育者の専門性について理解を深めることを目的とします。特に社会の発展に伴う保育所・幼稚園の変化や現行の保育関係法規さらに、保育者の体験や実態等や保育実習の取り組みなどをふまえ、総合的に学び、保育の質の向上をめざす保育者のあり方を考えていきます。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
保育政策の変遷や保育法規への理解を深めつつ、保育所・幼稚園の実態をふまえて保育士・幼稚園教諭の専門性について総合的・実践的に理解を深めます。自らの課題として保育の質の向上をめずす保育者のあり方を模索できることを目標とします。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業への参加態度、報告・レポート、テスト及び実技指導の評価をもとに総合的に評価します。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキストは『保育の理論と実践講座第1巻 保育とは何か』(新日本出版社刊) 参考文献 厚生労働省『保育所保育指針解説書』(フレーベル館)、文科省『幼稚園教育要領解説(平成20年10月)』(フレーベル館)
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
各授業の範囲について、テキストなどで準備学習をしておくことが望ましい。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
授業はテキストや保育者問題について学生が分担して報告・質疑をふまえ、講義をするというスタイルで行うため、積極的に報告することを期待します。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 オリエンテーション 授業の内容とすすめ方、保育者の役割とは何かを考える 【第2回】 現代社会における保育者 ① 子どもの発達と保育者の課題 ② 子育て支援と保育者 【第3回】 保育者の専門性について(1) ① 乳幼児期の子どもの権利と保育実践 ② 家庭育児への支援 【第4回】 保育者の専門性について(2) ① 保育の概念・営みと保育者 ② 保育の仕事の構造について 【第5回】 保育者の専門性について(3) ① 保育の省察(自分自身を振り返る営み、子ども、保育者、保護者と) ② 多様なコミュニケーション活動 【第6回】 保育者の専門性について(4) ① 園内研修 ② 園外研修 【第7回】 保育政策の変遷と保育者(1) ① 児童福祉法の変遷と保育士 ② 学校教育法と幼稚園教諭 【第8回】 保育政策の変遷と保育者(2) ① 幼稚園の普及と保育者養成の変遷 ② 保育所の普及と保育者養成の変遷 【第9回】 現行の保育法規と保育者 ① 保育所最低基準・保育所保育指針と保育士 ② 幼稚園教育要領・幼稚園設置基準と幼稚園教 【第10回】 保育者の地位と責務 ① 専門性と地位 ② 保育者の倫理 【第11回】 保育者の仕事の実態と保育条件 ① 保育者の労働条件の実態 ② 保育の質の向上と改善課題 【第12回】 保育者の体験・実態から学ぶ(1) 保育者の実践記録や保育者の体験談から学ぶ 【第13回】 保育者の体験・実態から学ぶ(2) 保育者の実践記録や保育者の体験談から学ぶ 【第14回】 保育者に求められているもの ① 働くことと子育ての両立支援と保育者 ② 多様な保育ニーズ・子育て支援と保育者の役割 【第15回】 まとめとテスト
|