Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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国語概論 鈴木 博子
選択  2単位
【教育】 11-1-1330-0729-06

1. 授業の内容(Course Description)
 現在の社会における様々な課題の原因は、人間関係の希薄さにあると言われる。人間関係を築くための大きな要素として「ことば」が挙げられ、家庭で、学校で、地域で「ことば」によるコミュニケーション能力の向上を図ることが重要視されている。
 本年度から全面実施された小学校学習指導要領においても「言語活動の充実」が重視されており、学校教育の全活動を通して、言語能力や表現力の育成に力を入れることが強調されている。
 この「国語概論」の授業では、「ことば」を扱う教科として「国語教育」の在り方に目を向け、中でも基礎・基本となる初等教育、特に小学校教育における「国語科」の意義、本質、教材、研究方法等について理解を深め、言語能力を高めるための方策について追究していく。
 具体的な内容としては、主に以下のことを予定している。
  ①学習指導要領の変遷と国語教育の在り方について考える。
  ②「小学校学習指導要領解説 国語編(平成20年8月)」を読み深め、小学校国語科教育の全容を捉える。
  ③実践事例に触れながら、教材研究、学習指導案作成に力を入れ、教育現場の実態に触れる。
  ④多くの教育情報に接し、課題意識をもって自分の意見をまとめ、発表する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ①「小学校学習指導要領解説 国語編(平成20年8月)」に書かれている内容を読み、小学校国語科教育の目標、内容、配慮事項等について理解を深める。
 ②小学校教師としての心構えを身に付け,教育への意欲を高め、教師の資質、在り方についての認識を深める。
 ③教育課題について、説得力のある表現で自分の考えを記述し、発表することができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 課題論文、小論文、学習指導案、レポート等の提出物 70%
 調査・研究、授業参加への意欲           30%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ・『小学校学習指導要領解説国語編(平成20年8月)文部科学省』(テキストとして使用)
 ・『新たな時代を拓く小学校国語科教育研究』全国大学国語教育学会編(参考)
 ・ 資料、教材プリント等
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・教育情報の収集
 ・教材研究、学習指導案作成のための調査・研究,資料収集   
 ・教育課題の検討等
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ・小学校教員免許取得希望者の受講とする。
 ・授業には必ず出席し、教育に関する課題意識をもって、真剣に、意欲的に受講すること。
 ・課題論文、レポート、資料等の提出物は、必ず提出期限を守ること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ○「国語概論」のオリエンテーション
  ・国語教育の今日的課題
  ・意識調査
【第2回】
 ○国語科教育の目標と内容
  ・小学校学習指導要領の変遷と国語科教育
【第3回】
 ○国語科教育の内容より
  ・「A話すこと・聞くこと」と話し合い活動
【第4回】
 ○国語科教育の内容より
  ・「B書くこと」と作文指導
【第5回】
 ○国語科教育の内容より
  ・「B書くこと」・意見文の書き方
  ・課題論文①
【第6回】
 ○国語科教育の内容より
  ・「C読むこと」
  ・説明的な文章と文学的な文章   
【第7回】
 ○国語科教育の内容より
  ・「C読むこと」 
  ・読書指導と学校図書館
【第8回】
 ○国語科教育の内容より
  ・「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」
   -ア伝統的な言語文化に関する事項-
【第9回】
 ○国語科教育の内容より
  ・「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」
   -イ言葉の特徴やきまりに関する事項-
【第10回】
 ○国語科教育の内容より
  ・「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」
   -ウ文字に関する事項- ・書写に関する事項
  ・課題論文②
【第11回】
 ○国語科教育と情報教育
  ・メディアリテラシーについて
【第12回】
 ○国語科教育と評価
  ・指導に生きる評価   
【第13回】
 ○教材研究と学習指導案の作成①
  ・説明的な文章と文学的な文章 
  ・単元の指導計画  
【第14回】
 ○教材研究と学習指導案の作成②
  ・説明的な文章と文学的な文章
  ・本時の学習指導案     
【第15回】
 ○国語科教育を担う教師として
  ・課題論文③ ・自己評価