Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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保育内容の指導法(表現 II ) 髙柳 星
選択  2単位
【教育】 11-1-1330-1581-03

1. 授業の内容(Course Description)
 前期の「美術表現」の内容をふまえ、より幅広く表現内容を広げ、深めていくことを学ぶ。受講者自身が、作ること描くことの楽しさを味わうことにより、子どもたちにその喜びを伝えるための準備、手だて、難しさなどを知り、豊かな感性や感覚を育てたい。
 子どもたちにとって”絵を描く””物を作る”ということは自分自身を表現することです。「先生、あのね」と日頃から自分の気持ちを伝えられる安定した人間関係の中で、「伝えたい気持ち」と「伝えたい相手」がいてこそ成長していきます。豊かな表現は、豊かな人間関係を作り、豊かなコミュニケーションは豊かな表現を育みます。子どもたち一人ひとりの表現を保育者、友達、保護者が認め「認められる喜び」を感じながら、やがて友だちどうしで「認め合う喜び」を知り、自己を表現し美しい、嬉しい、楽しい、悲しい、などの心のやわらかな部分を共感し合いながら子どもたちが、これから出会うであろう人たちと心豊かに生きていくよう、指導していきたいものです。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 幼児の絵や製作は、認識と心の成長の記録といってもよいものでしょう。体が日一日と成長するにつれて中身である心の成長もそれにおとらず伸びていかなければなりません。その成長は、造形表現にはっきりとあらわれてきます。
 子どもの成長に応じた課題の設定、道具の扱い方など、保育者が手を貸すことができることはどんなことなのか、明らかにしていく。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 1.5回以上の欠席は単位を取得できません。
 2.授業態度
 3.実技作品(技術・創意工夫)
  以上3点の総合評価
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 講義の際、資料を配布する。
 『保育をひらく造形表現』 槇 英子著  萌文書林
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・展覧会(子どもの作品展・好きなアーティスト)を観賞する。
 ・普段から、手づくりで誕生日プレゼントを作ったり、カードを書いたりする。
 ・子どもたちと遊びながら、描いたり作ったりする機会があれば、積極的に、参加する。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 古新聞1日分、ぞうきんを持参、提出すること。
 毎週、鉛筆 B を持参すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 土粘土の特徴と扱い方―ひもづくり
【第2回】
 土粘土の特徴と扱い方―手びねり、動物をつくる
【第3回】
 紙工作
【第4回】
 観察の絵
【第5回】
 起上小法師
【第6回】
 水彩絵の具の扱い方
【第7回】
 マッチ棒工作
【第8回】
 色面構成とデカルコマニー
【第9回】
 吹き絵とおり紙
【第10回】
 点描画―白・黒・灰色と赤・青・黄の混色
【第11回】
 紙版画Ⅰ
【第12回】
 紙版画Ⅱ
【第13回】
 紙版画Ⅲ
【第14回】
 紙のコマ
【第15回】
 油土でつくる家