Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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教育学演習A 土屋 千尋
選択  2単位
【教育】 11-1-1330-1586-02

1. 授業の内容(Course Description)
 今日、全世界では、たくさんの人々の国際移動がおこっており、その数は年間一千万人をこえると推定されるといわれる。日本も例外ではない。本演習では、「ひと」特に子どもに焦点をあて、外国につながる子ども-国籍をとわず外国にルーツをもつ子ども−がかかえる課題について、その現状ととりくみを考察していく。子どもは大人とことなり、本人の意志で複数の国や地域の間を移動しているわけではない。彼らが「制度の壁」「ことばの壁」「こころの壁」をのりこえ、自己存在感・自己有用感をもち、いきいきと成長していくには、どうしたらよいか、具体的にまなんでいく。それらをとおして、現在の学校教育のあり方、自分自身がもつ学習観や教育観について、といなおしをはかる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1.外国につながる子どもの教育について、現状ととりくみをしり、何が問題なのか、どうすべきか、子どもの立場にたって、かんがえる力を身につける
 2.自分自身のうけてきた教育はどのようなものであったのか内省し、それについて、説得力をもった「自分」のことばで表現ができる
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(授業へのとりくみ、課題提出)70%、期末試験(レポート)30%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献:江原裕美編著『国際移動と教育』明石書店,デビッド・C. ポロック+ルース=ヴァン・リーケン『サードカルチャーキッズ』スリーエーネットワーク,山田千明編著『多文化に生きる子どもたち』明石書店,「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会『まんがクラスメイトは外国人』明石書店,多文化共生キーワード事典編集委員会編『多文化共生キーワード事典』明石書店
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 WebCTによる課題について、熟考して、とりくみ、期日厳守で送信すること。
 今日的テーマをとりあつかう授業であり、授業に関する報道が連日のようになされている。よって、新聞等の報道を、頻繁にチェックするようにこころがけること。
 参考文献、授業中適宜紹介する文献は積極的にどんどんよむようにすること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)授業をやすまない。履修者同士のまなびあいが基本となるのが演習である。たのしく意義ある授業をつくりあげていく授業主体者は、履修者一人ひとりである。
 (2)授業は課題提出等、WebCT利用しておこなう。WebCTの登録には、科目履修申請とは別の手つづきが必要である。その手つづきは第1回目の授業時におこなうので、履修希望者は「かならず」出席すること。第1回目に手つづきがなされないと単位取得に支障が生じるので、注意すること。
 (3)機関見学を実施する場合があるので、その時は、学生サポートセンターにて、必要な保険に加入すること(詳細については授業時に説明する)。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、演習の目的 
【第2回】
 外国につながる子どもの教育・支援の概観 その1
【第3回】
 外国につながる子どもの教育・支援の概観 その2
【第4回】
 教育制度:子どもの教育権と学習権
【第5回】
 第二言語習得の問題 その1
【第6回】
 第二言語習得の問題 その2
【第7回】
 子どもの発達とこころ その1
【第8回】
 子どもの発達とこころ その2
【第9回】
 学校文化としつけ・教育 その1
【第10回】
 学校文化としつけ・教育 その2
【第11回】
 移動とアイデンティティ その1
【第12回】
 移動とアイデンティティ その2 
【第13回】
 ディアスポラと統合 その1
【第14回】
 ディアスポラと統合 その2
【第15回】
 全体のふりかえりとまとめ