Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
多文化・多言語社会と日本 II 土屋 千尋
選択  2単位
【教育】 11-1-1330-1586-04

1. 授業の内容(Course Description)
 日本にくらす外国をルーツとした人々−大人・子ども−は、どのような経緯で入国し、どのような状況で生活しているのだろうか。彼らのおかれた立場と彼らのかかえる課題、日本側のとりくみについて、人権・法律・労働・医療・教育などの様々な視点から現状をしり理解をふかめる。そして、外国人住民とともにいきる日本社会の一市民として、双方ともがすみよい地域社会をつくりあげていくために、まず自分は何をすべきか、地域の人々、そして、国や行政はどうすべきか、受講生のみなさんと一緒に考察していく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 制度の壁・ことばの壁・こころの壁をのりこえて、外国人・日本人をとわず、双方が希望のもてる社会にするために、社会の一市民として、自分自身は何をすべきかを常にかんがえ、他の人々とネットワークをむすび、ちいさな実践をねばりづよく、つみかさねていくことができる
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(授業へのとりくみ、課題提出)50%、期末試験(テストまたはレポート)50%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会『まんがクラスメイトは外国人』明石書店
 参考文献:多文化共生キーワード事典編集委員会編『多文化共生キーワード事典』明石書店,春原憲一郎編『移動労働者とその家族のための言語政策』ひつじ書房,田中宏『在日外国人』岩波新書
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 WebCTによる課題について、熟考して、とりくみ、期日厳守で送信すること。
 今日的テーマをとりあつかう授業であり、授業に関する報道が連日のようになされている。よって、新聞等の報道を、頻繁にチェックするようにこころがけること。
 テキストおよび参考文献、授業中適宜紹介する文献は積極的にどんどんよむようにすること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)授業は課題提出等、WebCTを利用しておこなう。WebCTの登録には、科目履修申請とは別の手つづきが必要である。その手つづきは第1回目の授業時におこなうので、履修希望者は「かならず」出席すること。第1回目に手つづきがなされないと単位取得に支障が生じるので、注意すること。
 (2)本授業は、日本語教員養成課程修了証取得のための必修課目となっている。そのことを十分にふまえて、学習にとりくんでいただきたい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の目的、オリエンテーション
【第2回】
 多文化化する日本−人の移動と定住
【第3回】
 日本にくらす外国人住民 ニューカマーその1
【第4回】
 日本にくらす外国人住民 ニューカマーその2
【第5回】
 日本にくらす外国人住民 ニューカマーその3
【第6回】
 日本にくらす外国人住民 ニューカマーその4
【第7回】
 日本にくらす外国人住民 ニューカマーその5
【第8回】
 在日コリアン その1
【第9回】
 在日コリアン その2
【第10回】
 子どもの教育−不就学の問題と学習権
【第11回】
 子どもの教育−公立学校と外国人学校
【第12回】
 NPO活動
【第13回】
 政府・自治体の外国人施策・制度 
【第14回】
 移民と受入住民の社会的統合−海外の事例
【第15回】
 全体のふりかえりとまとめ