Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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重複障害児の指導B 山本 昌邦
選択  2単位
【教育】 11-1-1330-1614-01

1. 授業の内容(Course Description)
 病弱・身体虚弱等(知的障害・肢体不自由)の子どもとその教育について理解するとともに、病気の子どもなどに対する適切な指導や支援の仕方の基本的な心構えを身につけることを目的とします。
 そのため、病弱・身体虚弱の概念と学習上・生活上の困難、病弱教育の変遷や病弱教育対象児の疾患の推移、病弱教育の場と教育形態、指導内容・方法(各教科、自立活動)など、様々な病気の子どもや障害のある子どもの理解と指導に関する基本的事項を取り上げます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 病弱・身体虚弱児などの教育に関する制度や指導内容・方法等の基本的事項について理解し、子どもの病気に関する基礎的な知識をもつとともに、病気の子どもなどを適切に支援できる基本的な心構えを身につけることを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験(40%)、レポート(20%)、授業への参加状況及び学習状況(40%)を総合して評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:テキストは使用せず、毎回関連資料を配付します。
 参考文献:『教育・福祉・医療関係者のための特別支援教育読本』明石書店
『特別支援学校新学習指導要領の展開』明治図書
『特別支援教育総論』放送大学教育振興会
 以上の3点を含めて、参考文献は授業の中で紹介します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業終了時に示す課題(次回の授業内容に関する課題)について所定の用紙に記述し、次回の授業の開始時に提出すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 病気の子どもの教育は認知度が低いため、病気を誤解されたり、学校での対応が不適切であったりすることが比較的多くみられます。
 この授業を通して、病気の子どもとその教育についての理解が進み、病気の子どもなどへの支援が広がっていくことを望んでいます。積極的な態度で受講してください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、様々な障害について
【第2回】
 病弱・身体虚弱の概念、病弱・身体虚弱児の学習上・生活上の困難
【第3回】
 病弱教育(戦前及び戦後)の変遷、病弱教育対象児の疾患の推移
【第4回】
 病弱教育対象児の主な病気の概要
【第5回】
 病弱・身体虚弱児の教育の場と教育形態、参考図書の紹介
【第6回】
 障害児の就学基準、院内学級の意義と課題
【第7回】
 教育課程と学習指導要領、病弱・身体虚弱児の教科指導
【第8回】
 障害児・者と体育・スポーツ(体育・スポーツの意義と実際)
【第9回】
 病弱・身体虚弱児の自立活動の指導
【第10回】
 気管支喘息の子どもの理解と自立活動の指導
【第11回】
 筋ジストロフィーの子どもの理解と自立活動の指導
【第12回】
 重度・重複障害の子どもの理解と自立活動の指導
【第13回】
 難病(特定疾患)の子どもの理解
【第14回】
 誤解されやすい病気の子どもの理解
【第15回】
 小・中学校における病弱児への対応、まとめ