Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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English Teaching II 田中 幸子
教職  2単位
【教職】 11-1-1330-1801-02

1. 授業の内容(Course Description)
 この授業は、2年次の教職志望の学生を対象とし、English Teaching Iの基礎の上に、小・中学校や高等学校での英語指導法を学ぶことを目的とする。「国際理解と早期英語教育への展望」として国際理解の必要性、早期英語教育、公立小学校での英語学習目標、英語導入の利点と問題点、指導法を学ぶ。「英語教授法」として20世紀前半から現代までの代表的な英語教授法を取り上げその理論と方法を学ぶ。次に「第二言語習得と英語教育」として、第二言語習得研究と英語教育への示唆を学び、教室内第二言語習得の諸問題を考察する。最後に「コミュニケーション能力の育成」を取り上げ、コミュニケーション能力の理論、及びコミュニケーション活動を学ぶ。
 また、各理論に基づいた指導案を作成してマイクロティーチング(模擬授業)、実際に学校現場で行われている英語の授業のビデオ観察、それらに対するディスカッション、英語教師として相応しい英語力向上のためのトレーニングなどを行う。
 模擬授業について
 授業解説(3分):授業のねらい、見どころ、工夫したところなど解説します。
 模擬授業(30分):5人で分担して、復習、導入、展開と実践します。
 全体討議(10分):授業を実践に対して、良かった点、反省点を全体で討議します。
 コメント(2分):担当教員からのコメントします。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 中学校および高等学校での英語指導法の習得。
 実用英語検定(STEP)準2級またはTOEIC350点レベルの英語力の習得。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 英文日記、リアクションペイパー、グループ発表、研究会・授業参観のレポート、期末テスト、Term Report、出席状況等で、総合的に評価する。授業前に授業予定表に従ったテキストの章を前もって読み、授業時にリアクションとして要旨、練習問題についてのレポートを提出し、議論の際に利用する。欠席5回で失格。遅刻3回で欠席1回とみなす。
 この授業では、英語教師として相応しい英語力が必要となります。したがって、この講義の受講希望者は、実用英語検定(STEP)準2級以上またはTOEIC350点以上の英語力が必要です。受講開始時点で資格認定を得ていない者も受講可能だが、2年次秋学期末までに取得していなければ、English Teaching IIの単位は認定出来ないので、早くから準備して下さい。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 JACET教育問題研究会 『新英語科教育の基礎と実践』 SANSHUSHA
 文部科学省『中学校学習指導要領解説 外国語編』開隆堂
 文部科学省『小学校学習指導要領解説 外国語活動編』開隆堂
 参考文献
 安藤昭一『英語教育現代キーワード事典』増進堂
 高島英幸『英語のタスク活動とタスク』大修館
 教育実習を考える会『教育実習生のための学習指導案作成教本英語科―中・高教育実習用』
 新しい習指導要領(文部科学省HP:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・リアクションペイパーを授業前までに、Webclassにアップする。各自で印刷し、授業時に提出する。
 ・模擬授業などグループ活動(3~5人)を行います。模擬授業での学生への配布印刷資料は、授業1日前までに田中まで届けてください。こちらで印刷します。Webclassにも授業1日前までにアップしてください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 この授業では、従来の知識伝達型の教授法でなく、新しい教授法として学習者が自主的に他者とのコミュニケーションから学び合う「対話モデル」の学習スタイルをとる。予習のリアクションペイパー、グループディスカッション・発表など、授業への積極的参加が求められる。
 グループおよびクラス全体のディスカッションに積極的に参加できるように、各章をしっかり読んで、リアクションペイパーを書いて来て、提出する。
 大学のホームページ上にある「英語e-learning(ALC)」を自学自習し、英語力アップに努めて下さい。
 問い合わせ先:メールpstanaka@main.teikyo-u.ac.jp 研究室 15号館218  042-678-3539
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 How did you spend your summer vacation?
【第2回】
 コンピュータ利用の英語教育(英語e-learning(ALC))
【第3回】
 20章 ティームティーチング
【第4回】
 21章 小学校での「英語活動」
 マイクロティーチング(指導案の検討:国際理解、ティームティーチングについて)
【第6回】
 マイクロティーチング(指導案の検討&模擬授業)
【第7回】
 マイクロティーチング(ネイティヴと指導案の検討&模擬授業)
【第8回】
 小学校生対象の実践授業(ティームティーチング)
【第9回】
 22章 教育機器の利用
【第10回】
 マイクロティーチング(メディア利用の英語活動について)
【第11回】
 マイクロティーチング(メディア利用の英語活動指導案))
【第12回】
 マイクロティーチング(メディア利用の英語活動模擬授業))
【第13回】
 小学校生対象の実践授業
【第14回】
 第7章.コミュニケーション能力(ビデオ視聴:コミュニケーション活動) &練習問題 & 議論
【第15回】
 “Teaching English Now”を読んでディスカッション
 Term Report:小学校英語教育年間計画および指導案