Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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幼児理解の理論と方法 岡田 たつみ
選択  2単位
【教育】 11-1-1330-1837-06

1. 授業の内容(Course Description)
 保育者は、<その子>を当該年齢の幼児としてみるのではなく、今、目の前にいる一人一人の<その子>をよく理解しようとする姿勢が重要である。
 本講義では、実践事例やビデオを使用し、「幼児を理解する」とはどのようなことなのか、どのような方法があるのかについて考察をすすめる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 一人一人の幼児を理解するためには、自分の中にある幼児観・発達観・遊び観・しつけ観など、自らの価値観と向き合うことが求められる。
 受講生同士での討議・検討を通し、他者の意見を聞くことにより自己の価値観に気付き、視野を広めることを目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 課題レポート等の提出、試験、平常点(授業への取り組み・態度)を総合し評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『幼稚園教育要領(平成20年3月告示)』
 その他資料は、随時授業内で配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業内で指定された参考文献、プリントを読み、講義を受けること。
 MELICや公共の図書館を利用し、講義に関連した書籍や情報を進んで調べること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本講義に関心を持ち、意欲的に授業や課題に取り組み、活発な意見交換をすることを望む。
 本講義で配布する資料は、基本的に後日配布することは行わない。やむを得ず欠席した場合は、受講者にコピーさせてもらうこと。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
 他者とかかわるということ
【第2回】
 「わたし」とはなにか
 ワーク:絵本の読み合い
【第3回】
 関係性の中に生きる「わたし」
 己の様々な側面を知る
【第4回】
 カウンセリングマインド
 カウンセリングマインドとは
【第5回】
 カウンセリングマインドと保育臨床
 幼児を理解しようとする姿勢
【第6回】
 幼児理解と援助の手がかり
 保育者の専門性としての理解と援助
【第7回】
 保護者理解
 保護者理解を目指した援助
【第8回】
 遊び理解と援助
 保育における遊びの援助方法
【第9回】
 幼児の遊びと保育者
 幼児の主体性を育てる援助方法
【第10回】
 個と集団の育ち
 友だち・仲間との生活を支える援助とは
【第11回】
 保育記録
 保育に生きる記録とは
【第12回】
 記録と保育計画
 記録から、援助の方法を探る
【第13回】
 保育記録・省察・保育計画
 実践後の記録・省察からの保育デザイン
【第14回】
 今後の課題
 社会の変化と今後の課題
【第15回】
 まとめ