Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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社会科・公民科教育法 I 佐藤 高樹
教職  2単位
【教職】 11-1-1330-1849-04

1. 授業の内容(Course Description)
 (※本授業は、教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育課程及び指導法に関する科目」である。中学社会、高校公民の免許取得を希望する者にとっては必修の科目である。)
 この授業では社会科教育、公民教育に関する研究蓄積をふまえながら、(1)社会科、公民科という教科の基本性格、教育課程における位置づけと役割について理解を深めるとともに、(2)学習指導案の作成やグループでの討論を通して、今後求められる当該教科の実践指導のあり方について議論を行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ①学習指導要領を読み、内容(社会科・公民科の目的、改訂の意図など)を理解することができる。
 ②社会科・公民科(社会系教科)の授業構成の理論を学ぶ(理論についての一定の知識・視点を獲得し、説明することができる)。
 ③社会科・公民科の学習指導案を作成することができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学習指導(細)案、課題レポート、授業への参加状況[コメント・ペーパーの提出、議論への参加]に基づいて総合的に判断する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ・文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』
 ・文部科学省『高等学校学習指導要領解説 公民編』
 ※その他、「教科書」については、初回授業時に指示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ①初回授業時に配布する「課題図書リスト」をもとに、教科内容や教材、授業理論に関する知識を学び続けること。
 ②(下記「授業の計画」にもあるように)スピーチやプレゼンをさせるので、社会科・公民科に関する資料・情報収集(=教材研究)、および説明方法(資料や視聴覚メディアの活用方法)に関する学習を進めておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ①理由なく欠席した学生は、その時点で本授業を受ける資格を失うので注意すること(諸事情で出席できない場合は、前もって教員に連絡すること。研究室:9号館2階研97)。
 ②教科領域に関わる知識(内容)なくして、指導法(方法)はありえない。知識の剝落を補う「学び直し」を同時に行いながら、授業に参加すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 受講にあたっての注意、授業の進め方、グループ編成
【第2回】
 社会科・公民科 「知識・ネタ」プレゼンテーション(1) ―個人発表―
【第3回】
 社会科・公民科 「知識・ネタ」プレゼンテーション(2) ―グループ作業―
【第4回】
 学習指導要領(中学社会)を読む視点
【第5回】
 学習指導要領(高校公民)を読む視点
【第6回】
 社会科授業構成の理論(1) ―伝統的常識的授業構成について―
【第7回】
 社会科授業構成の理論(2) ―問題解決学習、社会科学的認識の形成―
【第8回】
 社会科・公民科の教材研究
【第9回】
 教科書研究とその動向
【第10回】
 社会・公民 授業実践の実際(1) ―中学社会・実践例の検討―
【第11回】
 社会・公民 授業実践の実際(2) ―高校公民・実践例の検討―
【第12回】
 現代における社会認識教育の新たな動向
【第13回】
 学習指導案の作成
【第14回】
 学習指導案の検討
【第15回】
 まとめと評価、自己批評
(※受講者の人数に応じて作業体験的学習、マイクロ・ティーチングを導入するなど、変更を行う。)