Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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障害児教育論A 田村 順一
選択必修  2単位
【教育】 11-1-1330-1955-03

1. 授業の内容(Course Description)
 【特別支援教育に関する科目・特別支援教育領域に関する科目・心身に障害のある幼児児童又は生徒の心理・生理及び病理に関する科目】
 肢体不自由児には、生活上あるいは学習上にどのような困難性があるだろうか。そして心理学的・生理学的側面からみると、どのような支援が必要だろうか。肢体不自由児の心理学的・生理学的な側面からの理解について述べ、肢体不自由教育の歴史を紹介する。さらに、肢体不自由児の指導を中心に、知的障害児の指導と病弱児の指導を取り上げ、それぞれの児童生徒の心理学的・生理学的側面と個別の教育的ニーズを配慮した指導の実際を述べる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 本講義を通して、肢体不自由児の教育では、児童生徒の個別の実態を適切に把握し、心理面や生理学的な側面を踏まえて援助することが必要であり、一人ひとりの児童生徒の教育的ニーズに対応した指導内容・方法を模索していくことが重要であることを理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 試験(70%の割合)とレポート(30%の割合)を総合して評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献
  曻地勝人他編著『障害特性の理解と発達援助』第2版 ナカニシヤ出版
  中村満紀男・高橋智『障害児教育の歴史』明石書店
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 配付資料をよく読み、理解に努めると共に、不明な点を放置しないように。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 配付資料を活用し、事例及び授業中の講義をよく理解してほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ・オリエンテーション、授業の目的、内容、進め方、評価方法、参考書について
 ・障害とは? ICFの理念
【第2回】
 障害児者に関する法律と制度
 障害児者を巡る人権と理念の変化
【第3回】
 肢体不自由児の理解(1)
 肢体不自由児の定義と肢体不自由の起因疾患および心理・行動特性について
【第4回】
 肢体不自由児の理解(2)
 肢体不自由児に重複してみられる障害について
【第5回】
 肢体不自由児の理解(3)
 知的障害児・病弱児の理解について、肢体不自由との重複
【第6回】
 肢体不自由教育の歴史(1)
 外国の教育史
【第7回】
 肢体不自由教育の歴史(2)
 戦前の日本の教育史
【第8回】
 肢体不自由教育の歴史(3)
 戦後の日本の教育史
【第9回】
 肢体不自由教育の歴史(4)
 知的障害教育と病弱教育の歴史について、肢体不自由教育の歴史との対比から
【第10回】
 肢体不自由児の教育(1)
 教育的ニーズに応じた教育課程の編成
【第11回】
 肢体不自由児の教育(2)
 各教科の指導と視聴覚教材の活用
【第12回】
 肢体不自由児の教育(3)
 職業教育と進路指導
【第13回】
 肢体不自由児の教育(4)
 自立活動
【第14回】
 肢体不自由児の教育(5)
 知的障害児と病弱児の指導について、肢体不自由との重複児の指導について
【第15回】
 特別支援教育を巡る最新の動向、授業の振り返り
 まとめと評価