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授業の内容(Course Description) |
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言語習得とはどのようなメカニズムによってなされるのかについて考察するため,本講義では,自分自身の言語習得の経験も振り返りながら,「第二言語習得理論」の基本概念について理解を深めていく。また,「言語習得」を,言語構造や言語の構成要素についての知識獲得だけでなく,語用論的観点(社会の中で言語をどのように使っていくか)からの習得についても考える。さらに,「言語が習得できたかどうかはどのように判定できるか」という評価の問題,また,そもそも「言語にとって『正しさ』や『誤り』とはどういうことか」いうことについても考察する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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言語習得の基本概念を理解するとともに,理解した概念を活用しつつ,「言語を身につけるとはどういうことか」「言語の正しさとはどういうことか」等について,受講者が独自の問い直しを行っていくことを目指す。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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最終試験50%,授業内小テスト20%,授業内での口頭発表10%,授業参加度20%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献として以下のものを指定するが,この書籍に沿って授業が行われるわけではない。必要に応じて,授業中に他の参考文献を紹介することもある。 迫田久美子(2002)『日本語教育に生かす第二言語習得研究』アルク
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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グループでのディスカッションの結果をプレゼンテーションする際,発表資料の作成等のため授業時間外に活動を行う可能性がある。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・受身的に講義を聴くだけでなく,教室内での議論に積極的に参加することを期待する。 ・授業計画は,必要に応じて調整されることがある。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義の概観 言語習得とはどういうことか 【第2回】 言語習得研究の流れ(対照分析→誤用分析→ 中間言語) 【第3回】 対照分析詳説 【第4回】 第二言語習得モデル(モニター理論) 【第5回】 第二言語習得モデル(普遍文法) 【第6回】 年少者の日本語習得をめぐる問題(バイリンガリズム) 【第7回】 言語習得理論 復習 【第8回】 これまで受けてきた外国語教育の振り返り(討論) 【第9回】 これまで受けてきた外国語教育の振り返り(討論) 【第10回】 これまで受けてきた外国語教育の振り返り(発表) 【第11回】 OPI(Oral Proficiency Interview)の基本概念 【第12回】 OPIコーパスを用いた調査 【第13回】 OPIコーパスを用いた調査 【第14回】 OPIコーパスを用いた調査 結果発表 【第15回】 学期のまとめ
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