Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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保育内容の指導法(言葉 I ) 中村 美津子
選択  2単位
【教育】 11-1-1330-2737-01

1. 授業の内容(Course Description)
 本科目は、保育内容の領域「言葉」について学習します。しかしそれに留まらず、保育における子どもの見方、子どもへの関わり方といった保育者の姿勢も学びとっていただきたいと考えています。
 人間は生まれた時には「ことば」を理解しませんが、わずか数年で「ことば」を聞いて理解し、自ら話すようになっていきます。この間の発達は実にめざましいものがあります。子どもは、ことばで行動や気持ちをコントロールし、自分を励まし、ことばで考え、内的世界を豊かに広げていくと同時に、ことばで自分の気持ちや考えを表現し、周囲と関わっていきます。
 本科目では、先ず、子どもがことばを身につけていく過程を、次に、子どものことばを豊かに伸ばしていく環境や保育者のはたらきかけ、保育の現場で使われる絵本・紙芝居の読み聞かせや語り聞かせなどを模擬保育を交えながら学んでいきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 子どものことばの獲得について理解する。
 子どものことばの発達を促す保育者の働きかけについて理解する。
 子どもの感性を育てる絵本の可能性について理解し、絵本や紙芝居を心地よく読み聞かせることができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業への参加・授業中の提出物(30%)、グループ研究発表・模擬保育(20%)、学期末のレポート・小テスト(50%)を総合して評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『幼稚園教育要領 平成20年告示』文部科学省、
『保育所保育指針 平成20年告示』厚生労働省
 参考文献:『幼稚園教育要領解説』文部科学省、
『保育所保育指針解説書』厚生労働省
『新保育講座10 保育内容「言葉」』高杉自子他編 ミネルヴァ書房、
『保育の中の小さなこと 大切なこと』守永英子他 フレーベル館
 上記以外はその都度紹介していきます。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ①毎授業時のまとめ
 ②課題作品の工夫・作成
 ③絵本・紙芝居の探求と読み聞かせの準備
 ④模擬保育の準備 他
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 帝京大学附属幼稚園の見学をはじめ、ボランティアなどに参加し、幼稚園・保育所の保育の様子を知る努力や、子どもと関わる経験を、自分から積み重ねていって下さい。また、よい保育者には発想の柔軟さや豊かな感性も不可欠ですから、質の高い児童文学や絵本、玩具などに日頃から親しんでください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 導入
  ・受講上の注意
  ・保育内容の捉え方と領域「言葉」
【第2回】
 保育者のことば
  ・子どもの喜ぶ仕掛けを作る。
  ・何故子どもは興味を持つか、どの様にしたら子どもの興味をひくかを考える。
  ・保育の中の保育者の言葉かけを学ぶ。
【第3回】
 ことばの発達(1)
【第4回】
 ことばの発達(2)
【第5回】
 絵本(1)
【第6回】
 絵本(2)
【第7回】
 絵本(3)
【第8回】
 絵本(4)
【第9回】
 ことば遊び(1)
【第10回】
 ことば遊び(2)
【第11回】
 ことば遊び(3)
【第12回】
 模擬保育準備(1)
【第13回】
 模擬保育準備(2)
【第14回】
 模擬保育(1)
【第15回】
 模擬保育(2)
  まとめとレポート課題
 註:履修者の人数、特性により、予定を変更することがあります。