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授業の内容(Course Description) |
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平成20年度版の「学習指導要領(国語科)」の各学年の目標には、「能力を身に付けさせる」という言葉が明記された。また、各領域の内容には、新たに具体的な「言語活動」の例が示されている。さらには、従来の「言語事項」が「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」に言い換えられた。このことは、今後の国語科教育の在り方に大きな影響を与える。そのような点に着目しながら、国語教育の実際を授業場面や学習活動を通して実感して欲しいと考えている。 授業は講義や解説のみでなく、小学校の国語の学習を想定してできる限り具体的に行いたい。受講生は、場面によっては小学生になったつもりでことばについて改めて学んでほしい。そのような意識が教材研究をする際には必要である。国語学習の実際を通して授業とは何かについて考えていけるようにしたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・平成20年度版「小学校学習指導要領(国語)」の内容を理解し、各学年の発達段階をとらえる。 ・国語科の各領域の教材研究を行い、レポートを書くことができる。 ・ノート整理や資料のファイリングができる。 ・毎時間取り上げる「伝統的な言語文化に関する事項」「ことばの特徴やきまりに関する事項」「文字に関する事項」を通じて、ことばに対する興味・関心を深める。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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・感想文や課題の提出状況を含めた日常的な学習状況 ・テスト ・教材研究レポート ・授業ノート(ポートフォリオ)
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『小学校学習指導要領解説 国語編』文部科学省(購入する) 中原國明・大熊徹 他編著『国語科授業用語の手引き』教育出版(購入する) 久米公編著『漢字指導の手引き 第六版』教育出版(参考資料であるが購入することを勧める) ※その他、参考資料についてはプリント資料にて授業内で紹介します。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・授業ノート(ポートフォリオ)を作成する。市販のA4サイズのノートを購入し、毎回の授業で使用したレジュメを張り付け、授業の感想などを書き添える。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・小学校教員免許取得希望者の受講とする。 ・授業には必ず出席し、積極的に取り組むこと。ほぼ毎回その日の課題を提出する。 ※授業のノートを作成し提出すること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション、アンケート調査(小学校における国語科教育とその問題) 【第2回】 国語科学習指導要領の変遷と新しい学習指導要領① 【第3回】 国語科学習指導要領の変遷②と新しい学習指導要領の目標と内容 【第4回】 「話すこと・聞くこと」の学習指導 ※学習指導要領に関するテスト 【第5回】 「書くこと」の学習指導 【第6回】 「読むこと」の学習指導①(読むことの内容と主な言語活動) 【第7回】 「読むこと」の学習指導②(読むことの教材研究) 【第8回】 図書館教育と読書(読書指導の実態) 【第9回】 国語科における「問題解決的な学習」の実際 【第10回】 国語科と情報教育 【第11回】 「伝統的な言語文化と国語の特質」に関するの学習指導 【第12回】 「書写」に関する学習指導 【第13回】 「詩」の学習指導(読むことと書くこと)※教材研究レポート提出 【第14回】 国語科の評価 ※授業ノートの提出 【第15回】 これからの国語教育 ※授業ノートの返却
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