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授業の内容(Course Description) |
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近現代イギリス史の研究は、同時にイギリス帝国史の研究でもあります。一見したところイギリスの本国社会でだけ生じていたように見える事態であっても、常にイギリス帝国の状況・文脈からの影響を受けていたからです。本講義では、こうした認識を前提にして、イギリス帝国の中でおそらく最も重要な植民地であったインドをとりあげ、その地で植民地統治システムを担っていた人々のありようを多面的に分析することを目指します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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近現代におけるイギリス帝国とイギリス本国社会との関係を、具体的に、人的な側面から理解することを目指します。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末に、授業内容に関する論述形式での試験を行い、成績評価の基本にします。出席状況も重視します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献:バーバラ・D・メトカーフ/トーマス・R・メトカーフ『インドの歴史』創土社。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業中に紹介された研究書や、自分でみつけた講義内容に関連する文献を読み、自発的に勉強を進めることを期待します。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義科目ですが、授業への積極的な参加を歓迎します。わからない部分、より立ち入った説明を聞きたい部分があれば、授業中でも挙手をして質問して下さい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業内容について、ガイダンスを行う。 【第2回】・【第3回】 イギリスによるインド支配の歴史概観 【第4回】・【第5回】 インド高等文官制度とは何か―ネイボーブの時代 【第6回】・【第7回】 インド高等文官制度とは何か―福音主義者たちの時代 【第8回】・【第9回】 インド高等文官制度とは何か―コンペティションワラの時代 【第10回】 インド高等文官のリクルートメントのありよう―制度的枠組み 【第11回】 インド高等文官のリクルートメントのありよう―出身階層と社会的背景 【第12回】 インド高等文官たちのキャリア―研修と配属先 【第13回】 インド高等文官たちのキャリア―各部門での勤務 【第14回】 インド高等文官たちのキャリア―成功者たち 【第15回】 前期をまとめ、試験を行う。
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