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授業の内容(Course Description) |
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この講義は卒業論文を選択しない4年生の必修科目で、史学科のすべての教員が原則として1セメスターに1回、共通テーマのもとにリレー方式で講義を行う。 卒論が特定のテーマについて深く研究することを求めるのに対し、総合講義は本学科の擁する多様な分野を幅広く学ぶことを目的としている。したがって受講生は、これまで履修したことのない専門分野についても、その新しい研究の一端に触れることが出来るであろう。 本年度の共通テーマは「歴史と環境」とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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欠席をしないで、多面的な物の観方をマスターすること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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各教員が講義終了時にレポート課題を提示するので、その中から2題を選び、7月の所定期間内に提出すること。レポートの分量はそれぞれ400字8枚以上とする。 卒業論文と重複して履修することが可能である。 卒論とあわせて単位を取得した場合、総合講義の単位は選択科目に換算される。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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各教員がレポート課題と合わせて提示する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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関連する文献を精読すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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毎回出席をとる。3分1以上欠席したら単位を認めない。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 森谷公俊 「文明の発生と自然環境―― J.ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』(上巻)を読む」 【第2回】 横山 厚 「科学と宗教(1)」 【第3回】 横山 厚 「科学と宗教(2)」 【第4回】 岡部昌幸 「プラトンの学園、中世の愛の庭、数奇者の茶会と庭園――環境のなかで芸術と学問を考える」 【第5回】 阿部朝衛 「洞窟壁画をだれが描いたか」 【第6回】 小林昌二 「日本古代未発見遺跡の地下探求」 【第7回】 義江明子 「日本古代の宮都と神祭り―― 初期ヤマト王権と三輪山の神」 【第8回】 南 啓治 「江戸時代の幽冥界研究――平田篤胤を中心として」 【第9回】 横山百合子「江戸の文化と環境(1)」 【第10回】 三上岳彦 「江戸幕末期の気候変動」 【第11回】 紀平英作 「太平洋と近代世界」 【第12回】 森 紀子 「コロニアル都市青島の位相(1)」 【第13回】 影山好一郎「帝国国防方針制定の背景と意義」 【第14回】 吉田賢司 「戦場から家族に宛てた手紙」 【第15回】 愛宕 元 「漢と匈奴との戦い――図像から読み解く」
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