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授業の内容(Course Description) |
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現存する古代ギリシアの古典作品の中で、3人の作家の手になるギリシア悲劇は高峰のように聳え立ち、独自の世界をなしている。その大半は神話・伝説に取材した物語であるが、同時にそこには前5世紀のギリシア人の思想や価値観が表現され、現実そのものも反映している。それゆえギリシア悲劇を歴史研究の材料として読むことができるのである。 この授業では、春期の女性史をふまえて、主に女性を主人公とする悲劇作品を取り上げ、男と女の物語に込められたギリシア人の思想を読み解いていく。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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ギリシア悲劇のテキストを読解し、歴史学的な解釈の仕方を理解して、それを自分なりに表現できること
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(授業内レポート)20%、4回のミニレポート80%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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アイスキュロス『アガメムノーン』岩波文庫 ソポクレス『オイディプス王』岩波文庫 これ以外の作品はすべてプリントを配布する
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストの指定された範囲をあらかじめ読んでくること
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業内レポートの提出をもって出席とするので、毎回休まずに出席すること
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション ギリシア悲劇入門 【第2回】 エウリピデス『アウリスのイーピゲネイア』 エウリピデス『タウリケーのイーピゲネイア』 【第3回】・【第4回】 アイスキュロス『アガメムノーン』 【第5回】 エウリピデス『エレクトラ』 【第6回】 アイスキュロス『エウメニデス』 【第7回】・【第8回】 エウリピデス『メーデイア』 【第9回】 DVD鑑賞:『メーデイア』(大竹しのぶ主演) 【第10回】・【第11回】 ソポクレス『オイディプス王』 【第12回】 ソポクレス『コロノスのオイディプス』 アイスキュロス『テーバイ攻めの7将』 【第13回】・【第14回】 ソポクレス『アンティゴネー』 【第15回】 DVD鑑賞:『オイディプス王』(2004年アテネ公演)
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