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授業の内容(Course Description) |
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歴史学とはどういう学問なのか。私たちはどういう視点で過去と向かい合い、どういう方法で歴史学の研究をすすめていけば良いのか。春期は歴史学に取り組んだ〝人〟とその作品に焦点をあてます。それぞれの時代状況の中で育まれた個人の問題意識が、どのような歴史学の成果を生み出してきたのかを、日本史を主な素材として学びます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①歴史学は社会と人間を総合的に考える学問であることを理解する。 ②優れた歴史研究は、社会の変化と問題を真剣にみつめる中から生まれることを学ぶ。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末定期試験は行わない。授業期間中にまとめの小テストを2回実施(論述式)。学期中に1~2回のノート提出をもとめる。小テスト(各30%)・出席(20%)・ノート+質問感想(20%)を総合評価。出席9回以下は不可。ただし、5回以上出席し小テストを1回以上受けた4年生には、ミニレポートによる出席不足補充を認めます。 小テストは自筆ノート・要点ノートのみ持参。毎回出席することが、自ずと高い成績評価につながります。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:なし 参考文献:『国史大辞典』(吉川弘文館)。『日本史大事典』(平凡社)。『歴史学事典5 歴史家とその作品』(弘文堂)。『日本史文献事典』弘文堂。永原慶二『20世紀日本の歴史学』吉川弘文館。 テーマ毎の参考文献は、毎回配付のプリントで指示します。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回、次週の予習のための辞典項目を複数指示します。図書館でどれか一つをコピーし、目を通してきてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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これから史学科の専門課程の勉強をすすめて行く上で、基礎となる科目です。東洋史・西洋史等の希望コースの如何にかかわらず、意欲をもって受講してください。授業中の私語厳禁。私語のある間は授業を行いません。 毎回、質問・感想用紙を授業開始時に配布。授業終了後、その回の授業について質問・感想を書いて提出。名前のみおよび規定の分量を満たしていないものは、出席としてカウントしません。次回に重要な質問・感想を数点紹介し、前回の復習をします。原則として板書はしません。配付プリントを黒板と考え、講義とプリントの要点をノートしてください。プリントは小テスト時の持込不可(ノートに貼付しない)。 1学期間の授業にはつながりがあり、前回までの授業内容を理解していることが次回の授業を受ける前提となります。また毎回の授業にも、授業のポイント説明~本論~まとめという流れがあり、遅刻すると授業の展開が理解できません。遅刻・欠席をしないことが、着実な勉学の第一歩です。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス。授業のすすめ方。私の歴史学研究 【第2回】 『日本書紀』と国際関係 【第3回】 慈円と『愚管抄』 【第4回】 北畠親房と『神皇正統記』 【第5回】 新井白石と『読史余論』 【第6回】 本居宣長と『古事記伝』 【第7回】 前半のまとめと小テスト(前回授業の範囲まで)。ただし、ここまでの授業の展開に応じて、前後の回に変更しますので、注意してください。論述式。自筆ノートのみ参照可。プリント貼付不可。 【第8回】 小テストの模範解答例配布・解説。論述式答案の書き方。近代歴史学の始まり。答案返却。 【第9回】 津田左右吉と実証史学 【第10回】 柳田国男と民俗学 【第11回】 伊波普猷と沖縄学 【第12回】 高群逸枝と女性史学 【第13回】 竹内理三と資料編纂 【第14回】 後半のまとめと小テスト。 【第15回】 小テストの解答例配布・解説。答案返却→自己点検→再提出。春期の授業を振り返って。4年生のための出席補充レポート課題提示。
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