Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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日本史特殊講義1C- II 義江 明子
選択必修  2単位
【史】 11-1-1340-0569-10

1. 授業の内容(Course Description)
 古代社会政治史。春期にひきつづき『紫式部日記絵詞』を素材に、摂関時代の政治と文化について考える。古代史上の重要論点をめぐる基礎知識を得るとともに、一つのテーマにもとづいての文献検索、研究史整理、史料分析、独自の構想の組み立て等、古代史研究の方法を実地に学びとってください。秋期は特に、専門論文の読み方を学びます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ①摂関政治の時代背景を深く学ぶ。
 ②先行研究を学び、多様な史料を総合して史実を再構成する方法を学ぶ。
 ③専門論文の読み方に習熟する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末定期試験は行わない。授業期間中にまとめの小テストを2回実施(論述式)。小テスト(各30%)・出席(20%)・質問・感想(20%)を総合評価。出席9回以下は不可。ただし、5回以上出席し小テストを1回以上受験した4年生にはミニレポートによる出席補充を認めます。小テストは自筆ノートのみ持ち込み可。毎回出席することが、自ずと高い成績評価につながります。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:なし
 参考文献:『紫式部日記絵詞』〔日本の絵巻〕中央公論社。萩谷朴校注『紫式部日記全註釈』上下、角川書店。
      テーマ毎の参考文献は、毎回のプリントで指示します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 毎回、簡単な予習課題を出します。希望者は次回に課題メモ提出(成績評価に反映)。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 卒業論文で日本古代(平安末)までを希望する学生は、できれば2年次、おそくも3年次に必ず受講して下さい。授業中の私語厳禁。私語のある間は授業を行いません。1年生も含めて聴講歓迎。昨年度日本史特殊講義1Bを履修した学生も、ひきつづき積極的に受講してください。日本古代史を深めたい学生には、連続受講をすすめします。毎回、質問・感想用紙を授業開始時に配布。授業終了後、その回の授業の質問・感想を書いて提出。名前のみ、および規定の分量を満たしていないものは出席としてカウントしません。次回に、重要な質問・感想を数点紹介します。板書はキーワードのみ。プリントを黒板と考え、講義とプリントの要点をノートしてください。プリントは小テストの持込不可です(ノートに貼付しない)。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス。授業のすすめ方。春期のまとめ。日本古代史の学習案内。参考文献リストの活用。
【第2回】~【第4回】
 国風文化論の再検討。論文の読み方。
【第5回】~【第6回】
 春期につづき、『紫式部日記絵詞』の各段を関連史料を総合して読みといていく。
【第7回】
 前半のまとめと小テスト。だたし、ここまでの授業の展開に応じて、前後の回に変更しますので、注意してくだ さい。論述式。自筆ノートのみ参照可。プリント貼付不可。
【第8回】
 小テストの解答例配布・解説。答案返却。平安貴族の服装。
【第9回】~【第13回】
 ひきつづき、『絵詞』各段を歴史的に検討していく。
【第14回】
 後半のまとめと小テスト
【第15回】
 小テストの解答例配布・解説。答案返却→自己点検→再提出。秋期をふり返って。