Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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地方史研究 I 深谷 幸治
選択  2単位
【史】 11-1-1340-1602-01

1. 授業の内容(Course Description)
 地方史とは、各地の地方・地域それぞれの固有性を持った歴史である。地方・地域という区分は、いろいろな範囲・区分が考えられるが、今年度のこの授業では、担当教員が専門とする時代である中世を主として、それ以外の時代も、また民俗学的・地理学的、及び紀行的な要素なども取り入れつつ、担当教員が実際に行って、見て聞いてその土地の実際の様子を体験したことのある、複数の地方・地域の歴史について語ることにしたい。
 上の内容を実現するため、各時間で原則的に一地方・地域を取り上げ(地域によっては数時間にまたがる場合もある)、その地方・地域における歴史・民俗・宗教・地理や実見記などを講義する。多様な側面から地方や地域というものを捉えていく試みとしたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 各地方・地域の歴史や民俗・地理・宗教などを知ることにより、それぞれの地方の多様性に対する認識と興味を深めると共に、学生諸氏が対応すべき、演習や卒業論文への構想を作っていくための足がかりとしての要素も持たせたいと考えている。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席を毎回取り、加えて前期授業時間の最後に実施する試験の解答内容と、その両者を勘案して成績を評価する。両者は当然ながらセットとなるべきもので、どちらかのみでは評価対象としない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。必要な場合には、担当教員が適宜プリントを作成して配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 地方史・地域史であるので、それぞれの出身地方・地域の自治体が刊行している地域史の書籍、都道府県史や市町村史、またそれに関連する本を読んでおくことが望ましい。あるいは普段から地図を見ることや、自分の興味ある観光地情報などの書籍等を見ておくことも役に立つ。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 地方史・地域史に関して、学生諸氏の興味に応えるべく努力するので、特定の地域史などで卒論を書きたいと思っている学生には、積極的な出席を期待する。また以下の授業計画はあくまで予定であり、講義の進行程度によって変更されることもあるため、承知しておいていただきたい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス。講義の方向性の説明、また参考にすべき地方史・地域の書籍の紹介などを行う。
【第2回】~【第14回】
 各地方・地域に関する講義を、原則的に時間毎に内容を変えて進めていく。前期には会津・出雲・江戸などの地方・地域を扱う予定。
【第15回】
 前期のまとめと試験。