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授業の内容(Course Description) |
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日本中世史に関する史料で、近江国甲賀郡の山中氏に伝来した文書群である「山中文書」を輪読する。春学期は、足利義満が将軍に就任してまもない応安3年(1370)から年代順に精読していく。 授業では出席者全員の予習を前提として、史料の読み下し、現代語訳、主要な人名・語句の意味を受講者に発表してもらう。また、その場で指名して発言を求めることもある。報告予定日の欠席は、授業の進度に多大な影響を及ぼすので原則認めない。無断欠席をした場合には著しく減点し、単位を与えない場合もあるので注意すること。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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中世古文書の基礎的な読解力や分析力を養うとともに、代表的な様式や機能に対する理解を深めることを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況を前提とし、授業における史料読解や発言内容、最終回テストなどから総合的に評価する。人数の都合で報告の機会がなかった場合には、レジュメ(通常のものに読み下し・現代語訳をつける)の提出で報告にかえる。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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水口町志編纂委員会編集・発行『水口町志』下巻史料篇所収『山中文書』から、必要な部分をプリントして配付する。辞書・参考文献については授業中に随時紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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報告担当以外の受講者も、最低限、史料の読み下し文をノートに書いて、授業に出席すること。また、報告担当者は、授業が始まる前に読み下し文を板書しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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前年度とは異なる史料を講読するので、日本中世史の勉強を深めたい学生は連続受講をすすめる。とくに卒業論文で日本中世史を希望する学生は、積極的に受講してほしい。なお、授業中の私語は厳禁。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス。授業のすすめ方や注意点について。 【第2回】 中世史料の概説。基本的な辞書・参考文献の紹介。 【第3回】~【第14回】 テキストを順次読み進めていく 【第15回】 まとめとテスト (以上の計画は、授業の展開に応じて変更する場合がある)
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