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授業の内容(Course Description) |
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<中国地域社会の諸問題ーー四川省を中心に> 中華帝国といえば、皇帝を頂点とする一体的な中央集権社会が先ずイメージされるでしょう。しかし、「地大物博」と形容されるその広大な領域は、多様な自然環境、地理的条件を出現させ、そこに住む人々は「南船北馬」という言葉からもうかがえるように、その風土にそくした多彩な生活様式を営むこととなりました。中央と地方の乖離はその広大さがもたらしたものですが、地方行政の末端である「県」以下の基層社会にも、ある種の分散性、自立性がみられました。 本講義では伝統中国の地方性と地域社会の実態を四川省を対象として具体的に考察していきます。 四川省は西南内陸部に位置し、その面積はフランスに、人口は日本に匹敵するといわれています。国都からの距離もさることながら、周囲を山脈で囲まれたその地理的条件と「天府の国」と呼ばれる豊かな物産は、相対的な独立性を強めるものでした。蜀の国として三国鼎立の一方を担ったことも、その自然条件に由来するのです。また、蘇東坡などの文人を輩出した高度な文化性も兼ね備えており、近代史では、辛亥革命の導火線となった保路運動(鉄道保全運動)発生の地でもあります。中国史における四川省の役割をその地域性から分析してみましょう。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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中国地域社会の特性について理解すること。 四川省の地理的、歴史的具体像を再構成すること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末試験の成績及び授業中に指示する課題、小テストの成績を加味して評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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毎回、プリント資料を配布する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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前回配布のプリント資料に目を通して、講義の流れを再確認しておく。 不明な箇所、疑問点などをチェックしてノートに書きだしておく。 四川省に関する書籍を検索し、各自の関心にそくして読み込んでみる。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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プリント資料は当該時間内にしか配布しません。欠席する場合などは友人に確保を頼んでおくこと。また、学期末試験にも必要となりますから、きちんと保管して授業に携帯すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 中国史の時代区分 【第2回】 中国史における地域性(1) 【第3回】 中国史における地域性(2) 【第4回】 古代の四川(1) 【第5回】 古代の四川(2) 【第6回】 近世の四川(1) 【第7回】 近世の四川(2) 【第8回】 湖広填蜀 【第9回】 四川の井塩業(1) 【第10回】 四川の井塩業(2) 【第11回】 移動する人(客商) 【第12回】 移動する人(移民) 【第13回】 同郷会館 【第14回】 近代の四川 【第15回】 まとめ
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