Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
社会統計学 I 池 周一郎
選択必修  2単位
【社会】 11-1-1350-0028-06

1. 授業の内容(Course Description)
 社会学においては、統計学は社会調査などの基本的なツール(道具)である。現代の社会学に限らず、マスコミの報道等もますますデータの裏付けを求める傾向にある。統計学の素養なくしては、さまざまな社会調査の結果として出されたデータの分析結果を理解することもできないし、ニュース内容の正確な理解も覚束ない。
 ひとくちに統計学といっても、その内容は推測統計学と多変量解析等のデータ解析法に分類できると思うが、前期の社会統計学 I では、主に基礎的な推測統計学を解説する。「少ないデータからどのように正確に全体を推測するか」という社会調査の精度の問題を自覚的に意識し、区間推定や必要なサンプル数の計算などができるようになることを目標とする。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 推測統計学の基本的な考え方を学び、標本調査には必然的に誤差が含まれることを理解します。調査して集計された数値をどの程度信頼してよいかを評価できるようにします。そして信頼区間まで到達します。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 宿題・課題の達成度と中間テスト20%、試験の得点60%、出席点20%として評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:P.G.ホーエル『初等統計学』(培風館)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 この科目は,予習より復習に重点を置いてもらいたい。前もって教科書の該当章を読んでおいて疑問点を明らかにしておく程度で予習は十分であるが、復習と課された課題は必ず学習して答えをきちんと求めておくことが必要である。以下に授業後の予定する課題を示します。また、Web-CT上の指定された課題を処理することが求められます。
【第1回】が終わったら
 母集団からの抽出実験をおこなう。
【第2回】
 例題の標本データを整理して度数分布表やヒストグラムを作成する。
【第3回】
 例題データによる記述統計量の計算
【第4回】
 分散,標準偏差等の計算練習
【第5回】
 正規分布の確率密度のシミュレーションをおこなう
【第6回】
 正規分布のグラフを描く
【第7回】
 標準得点を計算し、分布における位置を把握する
【第8回】
 中間テストの見直しを行う
【第9回】
 サンプリングに関する課題を考察する
【第10回】
 中心極限定理について自分の言葉で理解をまとめる
 例題データに関して標準誤差を計算し、標本平均の分布を求める
【第11回】
 標本数に関する公式により必要な標本数を求める
【第12回】
 大標本法による区間推定を例題データに関しておこなう
【第13回】
 割合p の推定
 二項分布の正規近似を用いた割合p の推定を例題データで行う
【第14回】
 スチューデントのt 分布をシミュレートする
【第15回】
 小標本の区間推定を例題データから行う
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 テキストは必ず用意してください。足し算と掛け算ができれば、やる気さえあれば必ず理解できるはずです。練習問題を解くために電卓が必要です。社会統計学は、資格(社団法人:社会調査協会(旧:社会調査士認定機構)認定の「社会調査士」)取得のための必修科目ですから、是非単位取得してください。
 わからないことはそのままにしないで、すぐに質問に来てください。それから宿題等で復習をしてください。復習が必要です。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 統計学とはなにか(母集団と標本)
  統計と統計学の違いを理解させ、母集団と標本という概念を理解する
【第2回】
 標本データの整理と記述統計量
  標本データを整理して度数分布表やヒストグラムを作成したりする。モード
【第3回】
 記述統計量
  中央値、平均値、母分散、標本分散、母標
  準偏差、標本分散
【第4回】
 記述統計量の計算練習
【第5回】
 確率論の基礎
  確率変数、加法定理と乗法定理、ベイズの定理
【第6回】
 主要な確率分布(1)
  二項定理、二項分布、ポアソン分布
【第7回】
 主要な確率分布(2)
  正規分布、標準化と標準得点、標準正規分布の確率密度
【第8回】
 主要な確率分布(3)
  二項分布の正規近似 このころ中間テストの実施を予定している
【第9回】
 ランダム・サンプリング
  ランダム・サンプリングと誤差の分布
【第10回】
 標本平均の分布
  中心極限定理とz、標準誤差
【第11回】
 区間推定と標本数
 点推定と区間推定
【第12回】
 大標本法による区間推定
【第13回】
 割合p の推定
 二項分布の正規近似を用いた割合p の推定
【第14回】
 スチューデントのt 分布
 小標本の推定
【第15回】
 区間推定から統計的検定へ