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授業の内容(Course Description) |
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情報は社会生活を送る上で必要不可欠なものである。現在の情報社会ではインターネットのインパクトの大きさは無視できないほど大きくなった。ネットの出現は、単なる新しいメディアの誕生と言うよりも「産業革命以来のパラダイムの変化」と評した方がいいだろう。 とくに注目したいのは、インタネット普及でネットワークされた社会では、これまで情報の受け手であった一般生活者や消費者自身が、情報の発信者に変貌していることだ。米国の大統領選挙では候補者だけでなく有権者がネットで情報を盛んに発信し、その威力の大きさを世界中が目のあたりにした。また、私たちの普段の生活でもネットを通じて消費者相互の頻繁な情報の交換が行われている。ネットでの情報の流れは、企業業績を左右しかねないほどの影響力を持ってきた。企業と消費者は情報発信という面で同じ岸辺に立っているといえる。 講義ではネットによる情報の洪水の中で、社会にはどのようなことが起きているのか、次に予想される展開はどのようなことか、何が問題なのかを考えていく。 また、こうしたネットの影響力増大は既存のマス・メディアに重大な衝撃を与えている。経営面ではすでに厳しい状況に陥っているところも出ており、講義では既存マス・メディアの現状と見通しも取り上げる。授業内容や順番は変わることがある。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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IT革命のさなかにある現代社会で、その担い手である企業、組織に何が起きているのか。その最前線を探り現状と見通しを理解する。また、ネット上で一般生活者が頻繁に情報発信する状態が、社会システム全般にどのような影響を与えているかを考えたい。そうした一方で厳しい状況に立っている新聞、テレビなど既存メディアが今後どう進もうとしているのか。行政はどう動こうとしているのかを学習する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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評価を出席点、平常点、試験点の合計とし、それぞれの比率は全体を100として、出席点30、試験点70とする。出席点の場合4回以上の欠席は、不可となるので注意が必要。平常点は通常の授業態度。試験は期末に論述の形で実施する。試験問題は授業時に配布するプリント、板書から出題する。期末試験の欠席者は0点の評価になる。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは特に使わず、講義ごとにプリントを配布。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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参考文献を授業で伝えるので図書館等で読んでおくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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社会情報論はほとんど全ての学問分野と何らかの関係がある、と言って良いほど幅広い。講義はその一部をカバーしているにすぎない。講義で関心を持った事柄があったら、それを手がかりにどんどん自分の関心領域を深めていくことが望まれる。大学時代に思いっきり勉強した経験を持つかどうかが社会にでた時に将来を左右する。また、講義の最中は私語禁止などのマナーを守ること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ユビキタス社会とは① 【第2回】 ユビキタス社会とは② 【第3回】 電子出版の衝撃① 【第4回】 電子出版の衝撃③ 【第5回】 電子出版の衝撃③ 【第6回】 試練の中のテレビ産業 【第7回】 テレビ広告の仕組みと効果 【第8回】 ネット分野に本格進出 【第9回】 日本の放送産業の特質① 【第10回】 日本の放送産業の特質② 【第11回】 放送の2元体制の問題点 【第12回】 放送業界の再編問題 【第13回】 公共放送の在り方 【第14回】 まとめ 【第15回】 まとめ・期末試験
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