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授業の内容(Course Description) |
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「社会情報論Ⅰ」に続き、高度化した情報社会である現代社会について解説を行っていくが、「社会情報論Ⅱ」ではより踏み込んで講義を行う。かつて情報と社会に関する議論では、情報化が進むことで、市民間の双方向コミュニケーションが活発化し、多くの社会的・政治的課題が解決すると期待をこめて語られてきた。しかし、携帯電話やインターネットが普及し、双方向コミュニケーションが頻繁に行われるようになった現代でも、多くの課題は残っている。むしろ、情報化が進展したからこそ、顕在化した問題もあると考えられる。この講義では、そのような現代における新たな諸問題について具体的事例を挙げながら解説を行っていく予定である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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高度情報化社会としての現代社会の諸問題を、自分の問題として理解できるようになること。そしてその社会における振舞い方を自ら発見できるようになること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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基本的には期末試験の点数をもとに評価を行う。また、適宜実施する課題レポートの評価も考慮する。なお出席良好者に対しては、「若干」の配慮をすることもある。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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三野裕之編(2011)『デジタルメディア社会の展望』ムイスリ出版
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業内で指示したメディア・コンテンツとの接触。帝京大学図書館(MELIC)を積極的に活用すること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義中、他者の権利を侵害したとみなされる者に対しては退出を命じることがあるので注意すること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 導入:現代社会論としての社会情報論 【第2回】 社会に規定されるコミュニケーション(1) 【第3回】 社会に規定されるコミュニケーション(2) 【第4回】 インターネットが変えた社会:インターネット発明の経緯 【第5回】 情報化社会の格差(1):デジタル・ディバイトについて 【第6回】 情報化社会の格差(2):多様な「資本」格差 【第7回】 情報化社会の格差(3):情報過多の社会における孤独 【第8回】 融合時代としての情報化社会(1):異業種参入 【第9回】 融合時代としての情報化社会(2):融合サービスの登場 【第10回】 ユビキタスな時代(1):「いつでも・どこでも」コミュニケーションできる時代 【第11回】 ユビキタスな時代(2):「いつでも・どこでも」コミュニケーションできてしまう時代 【第12回】 ユビキタスな時代(3):マス・コミュニケーションの役割を再び問う 【第13回】 情報のヒエラルキーは存在するか 【第14回】 コミュニケーションの活性化で格差は解消されるか 【第15回】 総括
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