Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
生涯発達心理学 I 新谷 和代
選択  2単位
【心理】 11-1-1360-0290-05

1. 授業の内容(Course Description)
 誕生から死までの人の一生を扱う。「ヒト」の遺伝子により、人間はどのような発達の道筋をたどるのか、一方環境の違いにより、どのような個人差が生じるのかを、発達心理学を中心とした学術的知見から学んでいく。また、ひとの「発達」を特徴づけている社会や文化、歴史にも目を向ける。これらのことにより、自分の人生を見直す作業、すなわち、自分がこれまで歩んできた道のり、今の自分の生き方、そしてこれからどのように生きていくかについて、考える機会にもなろう。各自が生き方の視野を広げていくために、自分自身をひとつの例として、また他者の例を通した中ででも深く考えられるよう、意見や感想を紹介するなどの機会を設ける。また、図表や写真、新聞記事、ビデオなども活用する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1.に同じ。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 小テスト(論述形式)40点、期末試験(マークシートによる選択形式)60点。他随時出席点など。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 概ね以下のテキストにより授業を進めるが、他の文献なども随時紹介する。
 柏木惠子・古澤賴雄・宮下孝広(著) 2005 『新版 発達心理学への招待』 ミネルヴァ書房
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 毎回の配布プリントについて、しっかりと復習をしていくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 日常生活の中ででも「発達」「成長」「老い」などに関心を持ち、それに関する書籍雑誌を読んだり、ドキュメント番組などを見たりすることが、生涯発達心理学の理解を一層深めることにつながるので、ぜひ実践してほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】~【第14回】
 以下に示す『新版 発達心理学への招待』の目次を参照のこと。
  第1章 発達心理学とは
  第2章 赤ちゃんの戦略 埋め込まれた生物学的制約
  第3章 発達とは? 獲得と消失のダイナミックス そして質も量も変化する
  第4章 生涯発達にみられる一貫性と変化性
  第5章 胎児期の発達 人生のはじまり
  第6章 ヒトとして生まれて人間となる
  第7章 新しい家族の諸相、家族を創る営み
  第8章 親となること 養護性の発達と親の人格発達
  第9章 話せるようになること
  第10章 読み書きできるようになること
  第11章 対人ネットワークの形成・発達 人間の絆はどう育つか
  第12章 おとなの表情から子どもは何を知るか 表情とコミュニケーション
  第13章 他人の心がわかる
  第14章 こども同士の人間関係
  第15章 想像力 象徴機能の発達
【第15回】
 まとめ・テスト