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授業の内容(Course Description) |
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誕生から死までの人の一生を扱う。「ヒト」の遺伝子により、人間はどのような発達の道筋をたどるのか、一方環境の違いにより、どのような個人差が生じるのかを、発達心理学を中心とした学術的知見から学んでいく。また、ひとの「発達」を特徴づけている社会や文化、歴史にも目を向ける。これらのことにより、自分の人生を見直す作業、すなわち、自分がこれまで歩んできた道のり、今の自分の生き方、そしてこれからどのように生きていくかについて、考える機会にもなろう。各自が生き方の視野を広げていくために、自分自身をひとつの例として、また他者の例を通した中ででも深く考えられるよう、意見や感想を紹介するなどの機会を設ける。また、図表や写真、新聞記事、ビデオなども活用する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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1.に同じ。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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小テスト(マークシートによる選択形式)40点、期末試験(論述形式)60点。他随時、出席点などを加味する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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概ね以下のテキストにより授業を進めるが、他の文献なども随時紹介する。 柏木惠子・古澤賴雄・宮下孝広(著) 2005 『新版 発達心理学への招待』 ミネルヴァ書房
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回の配布プリントについて、しっかりと復習をしていくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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生涯発達心理学の一層の理解のためには、日常生活の中で「発達」「成長」「老い」に関心を持ち、それに関する新聞記事に目を通したり、書籍や雑誌を読んだり、TVや映画等の関連番組を見たりすることが望ましい。ぜひ実践してほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】~【第14回】 「発達心理学への招待」の以下の章から講義する。 第14章 こども同士の人間関係 第15章 想像力 象徴機能の発達 第16章 ことばの認識・行動 ことばや知識が課す制約 第17章 記憶のメカニズムと発達 第18章 時代による社会の変化と人間の発達 第19章 性格形成 つくられる/つくる性格 第20章 Gender/性役割とその発達 男女平等のなかに潜む性差別 第21章 「自分」とは? 第22章 しつけと期待という育児文化 第23章 発達と教育 日本の教育の文化的特質 第24章 日常的な場面での学び・実験室での学習 第25章 知的であることの意味 生涯発達の視点から 第26章 生涯発達における大学生時代(1)ものの考え方と時間的展望 第27章 生涯発達における大学生時代(2)アイデンティティの形成 第28章 “人口革命”という歴史的状況と女性/男性の発達 第29章 家族生活と職業生活 なぜ”男女共同参画“か? 第30章 高齢者における体と心、そして、死 第31章 ふたたび発達とは 発達研究事始め 【第15回】 まとめ・テスト
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