Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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スペイン語講読 II 江原 裕美
必修  1単位
【外国語】 11-1-1410-0087-02

1. 授業の内容(Course Description)
 スペイン語圏はヨーロッパのイベリア半島と中南米にまたがる広大な空間を擁し、さらに移民流入により北米にも急速に拡大している。本授業では、一般にラテンアメリカと呼ばれる北米から中南米にかけてのスペイン語圏の歴史と文化をひも解きつつ、日本との関係にも触れながら、その魅力を探求していきたい。豊かな自然、豊富な天然資源、多様な文化がこの地域の各国にはあり、各国間にもそれぞれの特徴がある。メキシコ、中米諸国、コロンビア、ベネズエラ、アンデス諸国、BRICsの一角をなすブラジル(南米大陸で唯一ポルトガル語を使用)、アルゼンチン、チリなど一国ずつを取り上げても語りつくせないが、共通するラテンアメリカの文化やその特質に迫っていきたい。
 スペイン語世界の文化を知るためには文章を読みこなす力は非常に重要である。本授業ではこれまで身に付けた文法の基礎力を活用していろいろな文を読むことで、文法の力を定着させ伸ばすことを目指している。シラバスには復習の要点となる項目を挙げてあるが、実際の文章を用いるのでそこにとどまらない内容が扱われる。あくまでも目安と考えてほしい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ラテンアメリカ地域に関する歴史と文化の概要を理解し、上級学年での専門的学習の基礎を築く。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(辞書の持参、出席、予習)で30%、試験で70%。
 教科書、辞書を持参しない場合は出席と認めない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト 禅野美帆ほか『初級~中級 世界遺産を訪ねて』朝日出版社。
 1年次に用いたスペイン語教科書を保持し、家で随時復習して欲しい。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業前に学習予定部分を読み、わからない単語を辞書で調べ、意味を理解するよう努める。また授業後は学習部分を音読20回程度行い、暗記に努めること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 出席はもちろんだが、自宅での予習復習(特に予習)が必須である。力をつけるのは自分の勉強時間と密度によると肝に銘じてほしい。評価のための試験は学期終わりに1回。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション授業の進め方、テキスト、評価方法など。
 春学期の復習
【第2回】
 植民地社会の文化1
 直説法過去完了の用例
【第3回】
 植民地社会の文化2
 感嘆文、感情を表す表現に触れる
【第4回】
 独立に向かって1
 形容詞・副詞の比較、形容詞の絶対最上級を用いた文例
【第5回】
 独立に向かって2
 直説法未来および直説法未来完了の用例
【第6回】
 イベロアメリカの独立1
 関係代名詞を用いた様々な文章1
【第7回】
 イベロアメリカの独立2
 関係代名詞を用いた様々な文章2
【第8回】
 国民国家の誕生1
 直説法過去未来と過去未来完了の様々な表現
【第9回】
 国民国家の誕生2
 接続法現在の用例
【第10回】
 20世紀初頭のラテンアメリカ1
 接続法過去の用例
【第11回】
 20世紀初頭のラテンアメリカ2
 接続法現在完了と過去完了
【第12回】
 冷戦以降の政治発展1
 関係副詞を使った様々な表現
【第13回】
 冷戦以降の政治発展2
 命令の表現
【第14回】
 現代のラテンアメリカ1
 総合的な文章読解
【第15回】
 現代のラテンアメリカ2
 総合的な文章読解
 まとめ