Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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国際ボランティア概論 II 江原 裕美
2群  2単位
【二群】 11-1-1410-0087-10

1. 授業の内容(Course Description)
 世界の一体化、相互依存は深まっている。グローバル化が加速し、発展途上国のなかでも急速な変化を遂げる国々が出てきている。しかしその一方で世界規模の貧困問題、経済問題、環境問題は深刻化しており、世界の開発問題は緊急性を増している。また国際的な人の移動も急増しており、国境はかつてより低くなりつつある。いまやいかなる国も世界との関係を考慮せずに行動することはできない。現代を生きる大学生にとって、発展途上国を含めた世界の状況を知り、日本の社会を見つめ、そのうえで自ら考え、行動する態度を身につけることが望まれる。
 後期は、ビデオなどを通じて南の国々の多様な実情に触れながら、発展途上国の現状を具体的に把握し,教育を中心に、開発、文化、人権、貧困などについての基本的知識や考え方を学ぶ。これらの知識が広い意味での国際理解に役立つことを目指したい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 南北問題と国際協力について基礎知識をつけ、自分の関心あるテーマと引きつけて自ら調べて考え、他人に発表できる力をつける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 テスト70%、出席30%。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書:江原裕美編『内発的発展と教育 人間主体の社会変革とNGOの地平』新評論。
 参考書:江原裕美編『開発と教育 国際協力と子どもたちの未来』新評論。
 参考書:山西優二・上條直美・近藤牧子編『地域から描くこれからの開発教育』新評論。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業前に教科書の関連部分を読んでおく。授業後は、学習した内容について疑問点やさらに知りたい事柄を図書館等を利用して発展的に調べるようにする。このような自発的学習が重要である。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 自分の専門分野に引きつけ、自ら課題を設定して、積極的に学ぶ姿勢を持ってほしい。国際協力論、国際関係論、国際公法、国際組織法、地理学、社会学、教育学、経済学、法律学、政治学、心理学、西洋史、東洋史、比較文化論などを積極的に履修し、大学生としての広範囲な教養形成を目指してほしい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
 授業の進め方、テキスト、評価方法など
【第2回】
 子どもの権利条約について知る 1(英語辞書持参)
 条約制定の背景
 注目すべき条文
【第3回】
 子どもの権利条約について知る 2
 子どもの新たなとらえ方
 子どもにとっての教育の意味
【第4回】
 教育を阻害する要因全般について
 社会と教育の関係について実例から考える
 ビデオから
【第5回】
 教育を阻害する要因1
 戦争と平和(英語辞書持参)
【第6回】
 教育を阻害する要因2
 民族と宗教 歴史的な視点
【第7回】
 教育を阻害する要因3
 貧困と教育
【第8回】
 教育を阻害する要因4
 暴力と社会、人権について考える
【第9回】
 教育を阻害する要因5
 ジェンダーについて学ぶ1
【第10回】
 教育を阻害する要因5
 ジェンダーについて学ぶ2
 ビデオから
【第11回】
 日本の国際協力1
 日本の国際協力体制と活動
【第12回】
 日本の国際協力2
 日本のNGOの国際協力をめぐって
【第13回】
 共に生きるとは何か
 日本の国際協力NGOや個人の活動から考える
 ボランティアとは?
【第14回】
 教育の諸課題について考える
 国際協力や人々の内発的活動についての個人の自主的調査の発表
【第15回】
 これまでのまとめ