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授業の内容(Course Description) |
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17世紀後半から18世紀末(部分的に19世紀にも言及)までのイギリスを中心とする英語圏の文学・文化を学ぶ。17世紀以降、地中海、中東、アジア、アメリカとの貿易を通じてイギリスには新奇な舶来品が輸入されてくる。<商業革命>と呼ばれる現象はイギリス社会を大きく変革した。<消費社会>、<ジェントルマン>、<ロマンティック・ラブ>、<プライバシー>、<男性の領域>と<女性の領域>、<日記>、<小説>が誕生した。近・現代への道筋をつけるこれらの現象を文学と文化の中に探ることによって、イギリスを中心とする英語圏の文学・文化についての理解を深めたいと思う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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今日の欧米文化の礎を形成する社会・文化現象の動きを大きな視野で捉えること。そしてそれらがいかに文学の中に刻印されているかを考えること。文学と歴史を相互に連関させるダイナミックな思考法を獲得すること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席、小テスト、レポート、期末試験の総合評価。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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角山栄『茶の世界史』中公新書 川北稔『近世イギリス社会とアメリカ移民』岩波現代文庫 ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』岩波文庫、『ガリヴァ旅行記』新潮文庫 ダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』集英社文庫、『ロビンソン・クルーソー』中公文庫 マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』新潮文庫1~4、DVD 新井潤美『階級にとりつかれた人々』中公新書 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』河出文庫、ちくま文庫上下、DVD
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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宿題提出(2~3回)、小テスト(2~3回)、レポート提出(1回)のための準備が必要。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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暗記しようとするのではなく、自分自身で考えることが重要。さらに、自分の考えを文章に的確に表現しようとする努力が必要。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業説明 【第2回】 17~18世紀イギリスにおける家の構造と<プライバシー>の関係 【第3回】 17~18世紀イギリスにおける台所とトイレ事情 【第4回】 17~18世紀におけるイギリスの植民地拡大と階級社会の誕生(1) 【第5回】 17~18世紀におけるイギリスの植民地拡大と階級社会の誕生(2) 【第6回】 17世紀イギリスにおける<コーヒーハウス>の誕生 【第7回】 17~18世紀イギリスにおける紅茶の流行 【第8回】 18世紀イギリスにおける化粧と髪型 【第9回】 18世紀イギリスにおけるファッション 【第10回】 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』にみる<愛>(1) 【第11回】 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』にみる<愛>(2) 【第12回】 アメリカ植民地を巡るヨーロッパの列強 【第13回】 植民地時代のアメリカ 【第14回】 「ボストン茶会事件」とアメリカ独立への道程 【第15回】 アメリカにおけるイギリス的な町:Charleston, Williamsburg, Philadelphia
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