1. |
授業の内容(Course Description) |
|
English Heritageとは、「英語の遺産」であり、また、「英国・イングランドの遺産」でもあります。みなさんは、興味ない、自分とは縁がない、とお思いですか?ご存知のように、21世紀の現代社会において、英語は、文字通りグローバルな言語としてGlobishとも呼ばれ、ますますその重要性を増しています。我々はアジアの端の(イギリスからはもっとも遠い)日本という島国で暮らしているわけですが、じつは、英語だけではなく、日々さまざまな English Heritage の恩恵に浴して暮らしているのです。 英語という言語だけではなく、ラグビー(やゴルフやサッカーや野球や競馬やカーレース)などのスポーツも議会制民主主義も蒸気機関も鉄道も産業革命も郵便も保険制度もハネムーンもニュートン力学もダーウィンの進化論もアメリカ合衆国もウィスキーもジェームズ・ボンドもビートルズもピーター・ラビットもハリー・ポッターも、なにもかもすべてイギリスが世界中に輸出したEnglish Heritageです。 こうしたさまざまなEnglish Heritageの中でもとくに注目すべき、燦然と輝く存在がウィリアム・シェイクスピアです。そう、『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『リア王』『ヴェニスの商人』などの生みの親、あのイギリスの天才的な劇作家Shakespeare(1564-1616)です。シェイクスピアを知らずに英語を知ると云うなかれ。シェイクスピアを知らずしてイギリスを知ると云うなかれ。 この授業では、シェイクピアを精読しながら、その時代背景、内容を深く考察することによって、English Heritageの本質、英語と英国文化の本質を考えていきます。日本とはまったく異質な16世紀のイングランド社会が生んだシェイクスピアの名作を通して、現代の我々が日々享受しているEnglish Heritageを考察していきます。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
春学期は、シェイクスピア晩年のロマンス劇『テンペスト』を中心に授業を進めます。『テンペスト』をまず日本語訳で読み、その内容を理解し、考え、毎回部分的に原文の英語でも読み、シェイクスピアの英語を味わってみます。シェイクスピアを通じて現代世界のさまざまなEnglish Heritateを考察していきます。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
小テストと期末テスト(記述式。持ち込み不可)。毎回授業に出席していてもテストができなければ不可です。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
シェイクスピア『テンペスト』
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
毎回『テンペスト』を少しずつ精読して、その内容を自分なりに理解し、考えてきてください。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
毎回授業に出ていないと単位を取ることは難しい、というテストです。授業中の飲食、私語、携帯の使用、遅刻入室は厳禁です。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 ガイダンス・イギリスについて 【第2回】 シェイクスピアについて 【第3回】 シェイクスピアの時代ついて 【第4回】~【第15回】 『テンペスト』を少しずつ精読していきます。
|