Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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世界の言語と文化 I 塩谷 英一郎
必修  2単位
【外国語】 11-1-1410-0270-11

1. 授業の内容(Course Description)
 ① 世界にはどのような言語・文化があるのか、無数にある多様な文化の中で限られた授業時間で扱える数には限りがあるが、世界各地の代表的なものを時間の許す限り概略を知り、世界の言語文化地理の基礎知識を持つ
 ② さまざまな言語の感覚や表現を味わうとともに、普段は意識にのぼることの少ない諸言語の意味合いや(日本語・英語などへの)影響について基礎的なことを知る
 ③ 諸文化の中の宗教や人間観・自然観について、ステレオタイプ化しないように注意しながら触れる
 ④ 世界各地を英語で知ることの便利さと、現地語とのずれなどの問題点、地域によって英語がどれくらい教育されているか、等を考える
 国際交流が欠かせない現在、多文化の理解と共存(multicultural understanding and coexistence)がますます必要となっています。ただし、文化は互いに影響を及ぼしあっており、絶えず変化・多様化しているということもあるので、文化や民族のステレオタイプ化は厳に慎む必要もあります。また、同じ人間の行動様式が、風土環境とともに違った表れ方をしているという考え方もできると思います。
 一方、言語には文化が反映されているとともに、言語が文化や思考法に一定の影響を与えているのも事実です。
 春期の授業では、最初の数回で、言語と文化の関係や、言語文化の世界地理の基礎知識を扱います。
 その後は、第二言語まで含めれば世界の言語話者のかなりの割合を占めているヨーロッパ系の言語の語誌・歴史・文化的事項を、ギリシャ語、ラテン語、ロマンス諸語(イタリア語・フランス語など)、ドイツ語、ロシア語、英語などを中心に、可能な限り他の言語にも言及しながら見ていきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 社会人として知っておくべき、また知っておくと役に立つ世界の言語文化地理の基礎知識を習得することを目標とします。
 世界地図・世界地理的基礎知識、世界各地ではどのような言語が通用しているか、それぞれの言語にはどのような文化的特徴があるか、文化をステレオタイプ化することなく理解するうえでどういったことを知っておくべきか、世界各地の alphabetの spellings(現地語名と英語名)、各言語の特徴的なことば、等。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 総合的な理解度・習得度判断の期末テスト60%。
 ほぼ毎回の、課題提出40%。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは、開講時までに指示します。
 参考情報報は順次紹介していきます。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 スケジュールに沿って、予習・復習、課題の練習問題に、毎週、着実に取り組むこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業中、勝手な私語は厳禁。大学生として第一に守るべきルールです。
 講義を静聴できない人には向きません。
 覚えることはたくさんあります。
 広く多様なテーマであり、授業はあくまでも全体的なことの紹介なので、さらに各自で情報を収集することを勧めます。
 同じ名称の2つの授業のうちどちらかを登録履修することになります。こちらの授業は、適量の英語による世界紹介も含んでいます。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 授業計画は暫定であり、進行状況などで多少の変動はあります。
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 世界の言語と文化・概説1
【第3回】
 世界の言語と文化・概説2
【第4回】
 世界の言語と文化・概説3
【第5回】
 欧米文化の源流1(ギリシア語など)
【第6回】
 欧米文化の源流2(ラテン語など)
【第7回】
 アラビア語とヘブライ語
【第8回】
 ラテン語系の諸言語の文化1(イタリア語など)
【第9回】
 ラテン語系の諸言語の文化2(フランス語など)
【第10回】
 中欧・北欧(ドイツ語とその親類)
【第11回】
 東欧(ロシア語とその親類)
【第12回】
 その他のヨーロッパ諸語
【第13回】
 英語とその周辺1
【第14回】
 英語とその周辺2
【第15回】
 欧米の言語文化のまとめ