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授業の内容(Course Description) |
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キリスト教は世界最大の信者数を誇る大宗教であるが、キリスト教信仰が、欧米文化の大きな柱の一つであることは、いうをまたないであろう。本講義では、このキリスト教を取り上げ、その歴史的展開をたどることにより、欧米文化におけるその意味合いを考察して行く。 前期では中世までのキリスト教の歴史を扱ったが、後期では宗教改革から現代にいたる欧米のキリスト教の歴史を学ぶ。プロテスタントとカトリックの分裂を経て、啓蒙思潮や資本主義など近代化する社会にキリスト教がどう立ち向かったか、そのダイナミックな展開を見て行こう。また植民地主義とキリスト教の問題にも留意して行きたい。 現代ヨーロッパにおいてキリスト教は、以前ほどの社会的力を維持しているとは言い難いであろう。一方アメリカにおいてはヨーロッパと異なり、現代においてもキリスト教は一定の社会的力を保持している。それは政治的保守主義と結びついたキリスト教右派の存在を見ても理解できるであろう。このようにアメリカのキリスト教はヨーロッパのキリスト教とは異なった面をもつが、この時間では特にそうした点にも留意しながら見て行くことにする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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キリスト教の歴史を通し、欧米文化におけるキリスト教の意味合いを検討すること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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筆記試験の結果に出席点を加味して総合的に評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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プリントを配布する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義中に指示。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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私語厳禁。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業ガイダンス 【第2回】〜【第4回】 宗教改革、ルター、カルヴァン 【第5回】 対抗宗教改革 【第6回】 宗教改革後のヨーロッパ 【第7回】 啓蒙思潮とキリスト教 【第8回】〜【第10回】 世俗化する社会とキリスト教 【第11回】〜【第13回】 アメリカにおけるキリスト教 【第14回】 キリスト教と現代 【第15回】 筆記試験
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