Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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手話コミュニケーション入門 I 中川 泰朗
選択  2単位
【自己啓発】 11-1-1500-0390-03

1. 授業の内容(Course Description)
 聴覚障害者との主要なコミュニケーション手段の一つである手話技能の基礎を習得し表現を楽しむ。
 聞こえないとはどのようなことかを生活上の視点から学ぶ。
 聞こえないことに由来する言語習得における課題と、ろう学校などでの指導の実際と工夫を知る。
 社会生活上の困難点や、その改善上の工夫などを学ぶ。
 手話の成り立ち、手話の諸相、社会の中での手話などにあわせて、言語理論としての考え方、ろう心理としての理解の仕方などを知る。
 手話実技は聴覚障害学生の学園生活を基盤にし、日常的な支援に役立つ内容を取り入れている。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 手話による挨拶や簡単な会話、手話歌を楽しむことができる。
 指文字を全音習得する。日常生活で必要な単語と話形を覚える。
 聞こえないことによる生活上の困難点を理解する。
 日常見かける生活上の困難点改善のための工夫を知る。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 手話技能(40%)、レポート(20%)、出席状況(20%)、障害者理解(20%)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト…プリント配布、参考文献…『わたしたちの手話 1』など手話の本
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 指文字全音習得。
 出身地にあるろう学校(聴覚障害特別支援学校)や居住地近辺のろう学校の位置を知る。
 大学に在籍する聴覚障害学生との交流。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 手話技能の習得も大切なことだが、聴覚障害者の言語や生活など、成因や背景にあるものにも目を向けてほしい。
 講義は定説にとどまらず担当者の経験等に基づくものなど、書籍には記載されていないものを多く取り入れている。レポートは講義内容を踏まえた自分の考えの記載が求められる。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
      実 技  講 義
【第1回】
 指文字、数表現通じ合うためには
【第2回】
 自己紹介の要素言語表現リズム
【第3回】
 自己紹介手話の特徴
【第4回】
 表情表情の意味
【第5回】
 位置と方向言語獲得のプロセス
【第6回】
 視覚的表現聴覚障害とは
【第7回】
 前半復習生活上の困難点および改善点と工夫
【第8回】
 授業の中の手話コミュニケーション各論と実習
【第9回】
 大学の中での手話社会の中での手話
【第10回】
 買い物の手話聴覚障害者と職業①
【第11回】
 社会の中での手話聴覚障害者と職業②
【第12回】
 道案内手話通訳
【第13回】
 会話(質問の方法)要約筆記
【第14回】
 会話(説明の方法)ろう学校①
【第15回】
 会話応用ろう学校②