1. |
授業の内容(Course Description) |
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われわれはふだん自分の暮らす「地域」はあらかじめ決まったまとまりと考えがちだ。しかし、その「地域」を成り立たせる区分は、実際は長期的な人間の関わりと営みの中で形成されてきたものである。その人間の営みは「地域」の自然環境に大きな影響をあたえ、マクロなレベルでは環境問題としてわれわれ自身にはねかえってきている。本講義では中国の雲南省を例に、人間の営みと「地域」の生態環境との相互関係について考えていきたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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人間と環境の関わりによる長期変動、すなわち生態環境史を通して、われわれが直面する環境問題や地域の現状について理解を深めることを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(100%)により評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書はとくに指定しない。授業に必要な参考資料は適宜プリントを配布し、関連文献はその都度紹介する。 授業全般の理解を助ける参考文献として 世界史リブレット83『東ユーラシアの生態環境史』上田信、山川出版社、2006年、 また直接授業に関わるものとして『中国雲南少数民族生態関連碑文集』唐立(編)、総合地球環境学研究所、2008年を挙げる。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義で紹介する内容について、適宜紹介する関連文献を図書館の活用等を通して自主的に読み、理解を深めることが望ましい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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各自関心を持った事柄については図書館の活用等を通し自主的な学習を期待する。なお、講義中は私語を慎むこと。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション:雲南省とは? 【第2回】 雲南の民族と文化 【第3回】 雲南各民族の生業と地理的分布 【第4回】 雲南の生活と技術①山地農業:焼畑 【第5回】 雲南の生活と技術②山地農業:棚田 【第6回】 雲南の資源と交通 【第7回】 碑文からみる生態環境史①イントロダクション 【第8回】 碑文からみる生態環境史②清代移民の活動とその影響 【第9回】 碑文からみる生態環境史③社会変化と環境変遷 【第10回】 碑文からみる生態環境史④環境変遷と資源管理 【第11回】 碑文からみる生態環境史⑤環境への認識 【第12回】 現代的変化の様相①ゴム林の展開 【第13回】 現代的変化の様相②糧食の転換 【第14回】 以上のまとめ
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