Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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思潮文化論 I 渡辺 和典
1群  2単位
【一群】 11-1-1500-2729-01

1. 授業の内容(Course Description)
 【芸術の哲学(19世紀以前の伝統)】
 様々な形態の芸術作品の背後にはその作品が産み出された歴史的、理論的背景があり、西洋における芸術論、或いは美学は古代ギリシアに淵源する長い伝統をもっています。芸術とはどのような営為であり、或いは「美」とはどのような事柄であるのか、このように私たちが「芸術」や「美しさ」について考察することは、この伝統を踏まえてこそ可能となります。そこで、本講義ではこのような伝統を形成した思想家の考えを、適宜具体的な芸術作品にも触れながら、検討することを目指します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 芸術とそれをめぐる諸問題に関して、代表的な思想家や哲学者の考察を手引きにして説明し、自分なりの見解を示すことができる、これを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席(40%)、試験或いは小論文(60%)によって評価します。
 期末試験欠席者は評価をくだせませんので、必ず受けてください。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 適宜授業中に指示します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 ・授業のなかで出される「問い」に対する応答を作成すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 扱われた主題に対して、質問、疑問、感想などをリアクションペーパーに書くことによって、日ごろから授業に積極的かつ主体的に参加してください(最後のテストだけを受けてもまず合格することはできません)。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション(講義の概要)
【第2回】
 「芸術」を思索するための準備(芸術をめぐる哲学の歴史的概観)
【第3回】
 プラトン1(芸術とミメーシス)
【第4回】
 プラトン2(芸術とイデア論)
【第5回】
 アリストテレス1(芸術と自然)
【第6回】
 アリストテレス2(『詩学』の問題圏)
【第7回】
 カント1(カント美学の概要)
【第8回】
 カント2(美と自然)
【第9回】
 カント3(天才論と崇高論)
【第10回】
 ヘーゲル1(ヘーゲル美学の概要)
【第11回】
 ヘーゲル2(美の帰趨)
【第12回】
 ヘーゲル3(絵画論)
【第13回】
 ヘーゲル以後の芸術論(労働としての芸術)
【第14回】
 まとめ
【第15回】
 まとめとテスト