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授業の内容(Course Description) |
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哲学の書籍の出版が相次いでいて、「哲学(テツガク)はやっぱりおもしろいよね」ともいわれているこのごろです。哲学はふだん「当たり前」と思っていることや、「当然のこと」とあまり深く考えないでいることにたいして、「なぜ」と問いかけ、「自分自身について」、「人間について」、「人はなぜ生きるのか?」など理解を深めていく学問です。 この授業は世界と日本の人間文化の歴史と現在を通して、「人間とは何か」、「生きる意味」、「死ぬということはどういうことなのか」、「人間社会」について考えていきます。新鮮な発見に驚かれることでしょう。 私たち人間に影響を及ぼしてきた日本を含む東西の代表的な思想や思想家についての比較をし、また影響を受けた人々が何をし、そして私たちはどのような影響を受けてきたのかについても話します。たくさんおもしろい話も紹介するつもりです。 第二次世界大戦後の現代思想は何を問題にしているのかについても学び、人間について理解を深めます。 授業ごとにアニメや各種のDVD、4コマ漫画などを使って理解を深めます。わかりやすい、楽しい授業です。 注:この科目は短大生には社会科免許に関する科目になっています。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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多元的な課題を対象としているので、みなさんが履修する多くの科目と関連しています。 「テツガクは、人間を知るって、やっぱりおもしろいよね」と感じてほしいと思います。また授業を通してさまざまな考え方や生き方を学び、よい影響を受け、精神的に強く大きく成長してほしいです。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席・平常点・期末レポート。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:買う必要がありません。授業ごとに毎回、教師が作成したレジュメ・プリントを配布します。 参考文献:『ガンディーの言葉』マハートマ・ガンディー著 鳥居千代香訳 岩波ジュニア新書 ¥780
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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学習したことで興味をもったことに関連した本をできるだけ多く読むように心がけてください。 世界や日本の、さまざまな時代のさまざまな人たちの生き方を学び、考え、自分の成長に役立ててください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・レジュメ・プリントの配布が多くなりますが、きちんと家に持って帰り、学期が終了するまで保管しておきましょう。 ・理解を深めるためにアニメやDVD、4コマ漫画なども使用します。 ・こういう話を聞きたいというテーマがあればリクエストをしてください。後期のテーマのいくつかはそのようにしてできたものが入っています。 ・重大ニュースやリクエストがあれば、それも取り入れます。 ・授業は静かに受けるように心がけてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 【第2回】 「エジプトの春」と古代エジプト人の死生観 【第3回】 ツタンカーメンと古代エジプト&クレオパトラや女性たち 【第4回】 猫と古代エジプト・キリスト教・イスラム教 「REMEMBER THE TIME」 【第5回】 人生を生き抜く強さが身につく空海と親鸞 & サンデル教授の「ハーバード」講義 【第6回】 「聖書の言葉」&ジャンヌ・ダルク 【第7回】 ココ・シャネルとその人生 & 私たちへの影響 【第8回】 ヤヌシュ・コルチャック先生と子どもたち 【第9回】 チャーリー・チャプリン ~ 若き日々 【第10回】 近代の死生観(パイデガーとキルケゴール)やニーチェとデューイ 幸福論(絶対的幸せと相対的幸せとは) 【第11回】 ヘビや龍とアニミズム & キリスト教比較 ~ 「千と千尋の神隠し」をもとに 【第12回】 サティー(寡婦殉死)とガヤトリ・スピヴァク & サバルタン思想とポストコロニアル 【第13回】 日本神話と聖徳太子 & 『枕草子』と『源氏物語』 【第14回】 『平家物語』と武士の「死の美学」 【第15回】 津田梅子と成瀬 仁蔵
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