Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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楷書研究 I 内門 亮子
選択  2単位
【日本文化】 11-1-1500-1753-05

1. 授業の内容(Course Description)
 楷書の古典臨書を中心に展開する。楷書は小・中学校の書写教育で基となっている書体であり、今日の社会での通行体といってよい。日常生活の中でよく目にする活字は、楷書体に属し、整然とはしているが、それ自体は全く無表情である。ところが、毛筆による文字は、一口に楷書という枠でくくっても、実に豊かな表情をしている。
 美意識は時代によって異なり、その表現方法はさまざまである。悠久の歴史を経て、各時代の人々がすばらしいと認めてきた古典を学ぶことによって、形象の美しさだけでなく、力強さや雄大さ、鋭さ、繊細さなど実にいろいろな要素を感じ取り、またそれを表現するための技法を習得することができる。
 ここでは初唐時代の、孔子廟堂碑、九成宮醴泉銘を臨書する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 中国の初唐時代を代表する楷書の名蹟を臨書することによって、書の基礎力を養い、整斉な楷書の表現力や結構法を習得することを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席が6割を超えること。その上で作品と、平常点によって評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 必要に応じてプリントを配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 関連する文献を精読すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 書道用具(筆大小、墨、硯、紙)必携
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業の内容、進め方について
【第2回】
 楷書の基礎技法について
【第3回】
 古典の臨書とは
 孔子廟堂碑の臨書①
【第4回】
 孔子廟堂碑の臨書②
【第5回】
 孔子廟堂碑の臨書③
【第6回】
 孔子廟堂碑の臨書④
【第7回】
 孔子廟堂碑の臨書⑤
【第8回】
 九成宮醴泉銘の臨書①
【第9回】
 九成宮醴泉銘の臨書②
【第10回】
 九成宮醴泉銘の臨書③
【第11回】
 九成宮醴泉銘の臨書④
【第12回】
 九成宮醴泉銘の臨書⑤
【第13回】
 古典を基にした楷書の創作①
【第14回】
 古典を基にした楷書の創作②
【第15回】
 まとめ、作品集提出