1. |
授業の内容(Course Description) |
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特定の産業に関心を持ち、研究しようとする学生に、個別産業の分析の仕方を教授しつつ、一緒に研究し、論文作成を指導する。前期では、研究計画の確定、文献調査、インタビューなどを行い、研究テーマへの問題意識の深化を図る。論文は後期に完成させる。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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自分で産業分析を行う能力をつけること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業でのディスカッション、発表など。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考書 1.『よくわかる流通業界』『よくわかる物流業界』『よくわかるアパレル業界』(日本実業出版社)など、個別産業の入門書 2.工業統計表 3.日本国勢図絵 4.個別産業に関する学術論文類(適宜配布、あるいは自分で文献調査すること。)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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文献調査を常に怠らず、新しい文献を探し、入手し、読む。また、業界団体へのHPから個別業界の統計資料などの情報を入手、適宜アポイント、インタビューを行い、現場の問題を把握する努力を行うこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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自分で明確なテーマ、問題意識を持ち、自分なりの仮説を作り、その立証を行うこと。人にわかりやすく説明できる論理構成を考えること。発表能力(プレゼンテーション能力)を高めること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 「イントロダクション」 論文作成の基礎的知識を学ぶ。1.テーマの決定 2.先行研究の調査とまとめ 3.自分の仮説の設定 4.立証のためのデータ収集 5.論文の論理構成、結論 6.文献の扱い方、など。 【第2回】 「研究テーマの発表」 各自、自分の仮の研究テーマについて、関心のポイント、何を知ろうとしているのか研究の狙い、今後の研究の方向について、発表、ディカッションを行う。 【第3回】 「文献調査」 文献調査の仕方。どこに文献があるか?面白い文献と面白くない文献の区別。文献調査はずっと継続する。 【第4回】 「文献輪読(1)」 学術文献を少なくとも10以上は集め、要約を作り、発表する。また、その文献の内容についての自分の評価をつけること。 【第5回】 「文献輪読(2)」 同上 【第6回】 「文献輪読(3)」 同上 【第7回】 「文献輪読(4)」 同上 【第8回】 「文献輪読(5)」 【第9回】 「インタビュー」 これまでの文献輪読により、問題意識を高め、そのうえで、適当な業界団体や役所などへのインタビューを行う。自分でアポイントを取り、質問状を作り、業界団体や役所を訪問し、インタビューを行う。可能であれば、その際、企業を紹介してもらう。企業は、工場見学など受け入れてくれるところは多い。 【第10回】 「インタビューの報告書の作成と報告」 報告書を作成。報告する。どこまでわかったか、今後なにを調べるべきかを明確にする。 【第11回】 「研究計画書の改正」 ここまでの研究成果を踏まえ、当初の研究計画を見直す。問題意識の深化、仮説の修正、研究方法の修正などを議論する。 【第12回】 「統計データの収集」 論文の客観性を高めるには、統計データの裏付けが必要。統計データを収集。 公的図書館への訪問、データ収集。(国会図書館、JETROの図書館、アジア経済研究所の図書館など) 【第13回】 「統計データの分析」 必要の応じて、統計データを分析、グラフ化する作業を行い、その結果を発表する。 【第14回】 「論文の構成、もくじの作成」 【第15回】 「論文の概要作成」 論文の狙い、論理構成、結論の内容あるいは方向を含む簡単な概要を作成、発表する。 以下、夏休みに入るが、自己研究を続ける。特に多くの文献を読み、少しづつ論文を書き始める。新学期では、論文の概要をもとに各章の書くべき内容が決まっていることが必要。
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