Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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国際ビジネス論2 今井 昭正
選択  2単位
【現代ビジ】 11-2-2120-0596-02

1. 授業の内容(Course Description)
 世界のビジネス・サークルでは、「日本人の国際ビジネス取組み能力の低下」が言われています。日本は長年「貿易立国」をスローガンとして国際ビジネスを戦うためのエクスパティーズ(専門的知識)を蓄積をし、交渉能力を磨いてきた筈です。語学教育の手法も徐々に改善され、若いうちから外国人と接するチャンスも増え、海外旅行も身近なものになりました。それなのに何故そのような評価を受けるのでしょうか。
 IT/ICTの発達による情報化社会での国際ビジネスは、単に語学や貿易実務の知識だけでは不十分なのです。「どのような人間が、どのようなビジネス哲学を持って、どのような手法でビジネスを展開するか」と言う非常にベイシックなビジネス・ソフトの重要性が増しているのです。その意味で国際ビジネスの原点に立って、私の数多くの国際ビジネス体験を踏まえ、真の国際ビジネス能力とは何かを学び、その基礎を習得することを目指します。知的好奇心を持って海外の歴史/文化/宗教/生活習慣(立ち振る舞い=ソーシャル・マナーを含む)やそれに根ざす価値観を理解し、国際社会に於ける遵守すべきコンプライアンスを知り、国際ビジネス・パートナーの発想/考え方を予測出来るビジネス・マンを目指したいものです。
 春期の講義でも話しましたが、INTERNATIONALよりもGLOBALと言う言葉がよりポピュラーになり、ビジネスを国内のローカル・ビジネスと世界市場に於ける国際ビジネスに区分することが難しくなりつつあります。
 この講義を通して、是非国際性を身に付けて欲しいものです。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 外国為替や国際金融を含めた貿易実務の基礎知識を理解する。
 異文化理解を深め、多様な価値観を理解する。
 世界の動向やその中での日本の立ち位置に対する興味・関心の扉を開く。
 21世紀の日本の日本人のあるべきアイデンティティを考える。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(講義に対する取組み姿勢)・レポート提出によって評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 適宜私が作成したレジュメを配布しますが、下記を教科書として使用します。
 ・日経文庫 『ベーシック 貿易入門』
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 マスメディアの日本経済・世界経済に関する情報や国際間の動向に注意しましょう。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 グローバル・ビジネスへの強い興味と好奇心を持ちましょう。
 21世紀の日本の新しい国家経営スキームや日本人のあるべきアイデンティティについて考えましょう。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテイション1 春期講義の復習
【第2回】
 オリエンテイション2 春期講義の復習
【第3回】
 ビジネス・マナー
【第4回】
 異文化理解1
【第5回】
 異文化理解2
【第6回】
 ビジネス言語1 日本語と外国語
【第7回】
 ビジネス言語2 国際共通語としての英語
【第8回】
 グローバル・スタンダード
【第9回】
 いろいろな商品の国際マーケット
【第10回】
 ODAその他
【第11回】
 ビジネス・マンが知っておくべき世界近世史1
【第12回】
 ビジネス・マンが知っておくべき世界近世史2
【第13回】
 ビジネス・マンが知っておくべき日本近世史1
【第14回】
 ビジネス・マンが知っておくべき日本近世史2
【第15回】
 秋期講義総括