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授業の内容(Course Description) |
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本授業は、社会調査の重要な技法の一つであるフィールドワークについて、その実習を通して学ぶことを目的とする(履修者はフィールドワークの基礎を既に修得していることを前提とする)。各履修者は、あらかじめある程度設定されたテーマの下、「調査計画を立て、計画に沿って調査を実施し、その成果を取りまとめる」という一連の作業を、半期をかけて遂行する。フィールドワークに関連するその他の質的社会調査技法(ドキュメント分析、ライフヒストリー分析、会話分析など)についても、調査上の必要に応じて適宜取り上げ、利用していくものとする。 フィールドワークを中心とする質的な社会調査法を、その実践を通じて修得するとともに、身近な社会状況を多角的に見る目を養う機会となることをもめざしている。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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フィールドワークを自ら行なうことを通して、この調査技法についての実践的理解と技術を醸成する。また、自らの問題意識を研ぎ澄まし、それについて深く追究していく作業の遂行を通じ、各自の問題探究・解決能力を研鑽する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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・授業への参加・貢献(60%) ・フィールドワークの成果として期末に提出するレポート(40%)
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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・テキスト:佐藤郁哉『フィールドワーク(増訂版)』新曜社、2006年。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・春期「社会学フィールド調査法」の内容をあらかじめ復習しておくこと。 ・授業終了時に示す課題について小レポートを作成し、それぞれ定められた期日までに提出すること。 ・自ら設定した調査テーマ・プランに基づいて、主体的・積極的にフィールドワークを行なうこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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春期「社会学フィールド調査法」を履修済みであることが、この授業を受講するための条件である。第1回の授業に必ず出席して、履修許可を得ること。 あらかじめ用意された何らかの知識の取得をめざす授業ではないので、自らの問題意識をはっきりと持ちつつ、主体的に取り組むことが求められる。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション:フィールドワークをデザインする 【第2回】 フィールドワークとその他の質的社会調査技法の適用可能性の検討 【第3回】 調査テーマおよびプランの検討(1) 【第4回】 調査テーマおよびプランの検討(2) 【第5回】 調査テーマおよびプランの決定 【第6回】 調査状況の報告(1) 【第7回】 調査状況の報告(2) 【第8回】 調査プランの再検討 【第9回】 調査進行状況の中間発表(1) 【第10回】 調査進行状況の中間発表(2) 【第11回】 成果レポートのドラフト提出およびディスカッション(1) 【第12回】 成果レポートのドラフト提出およびディスカッション(2) 【第13回】 成果レポートのドラフト提出およびディスカッション(3) 【第14回】 成果発表とディスカッション(1) 【第15回】 成果発表とディスカッション(2)
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