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授業の内容(Course Description) |
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会社は、経済社会の主役として、あるいは多くの人にとってはその生涯をかける場所として、私たちの生活に大きく関わります。
会社の実体は、「カネとモノ」であり、株主の所有物です。
しかし同時に、会社は独立した社会的実在であり、独自の意思を持ち(社団)、権利能力を有して(法人)、「カネとモノ」を動かします(営利)。
この場合には、株主は、単なる「カネとモノ」の拠出者となり、債権者(他の資金拠出者)、投資家(潜在的株主)、取引先、国家(全国民)などと並んで、会社の利害関係者(ステーキホールダー)の一員にすぎなくなります。
企業会計とは、会社がその利害関係者に対して、その活動状況と成果を認識、測定し、報告する行為ですが、さまざまな利害関係者の利益を保護するため、会社法、金商法、法人税法などにより規制されています。
「企業会計法A、B」は、主として会社法に基づき、金商法や法人税法等との差異にも留意しながら、会社の「カネとモノ」の支配構造と、損益計算・分配のしくみについて考察します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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「会社の利益に対する株主、投資家、債権者、税務当局の見方は、それぞれ異なる。」
この言葉の意味の理解と、「カネとモノ」の支配構造及び損益計算・分配のしくみについての基礎知識(「7 授業計画」に掲げる項目)の習得。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況、小テスト(3回)の結果、期末レポートの内容の総合評価
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト: 宍戸 善一 『ベーシック会社法入門(第6版)』 (日本経済新聞社)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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あらかじめテキストを読みこみ、自分なりの考え方を用意した上で、主体的に授業に参加してください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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企業会計Aと企業会計Bを併せて受講してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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第1回 (企業会計法A) プロローグ (テキスト P1~16)
・ 株式会社 ・ 株式の役割 ・ 会社の組織変動 ・ 会社の機関 ・ 資金調達 ・ 損益計算と分配
第2回 (企業会計法B) 企業活動と法① (テキスト P16~23)
・ 個人企業、組合、匿名組合、有限責任事業組合 ・ 法人格 第3回 (企業会計法A) 企業活動と法② (テキスト P24~34)
・ 合名会社 ・ 合資会社 ・ 株式会社
第4回 (企業会計法B) 企業活動と法③ (テキスト P24~33)
・ 取締役会非設置会社、 ・ 合同会社(LLC) ・ 有限責任事業組合(LLP) ・ 匿名組合 ・ 持分会社
第5回 (企業会計法A) 企業活動と法④ (テキスト P35~40)
・ 利害関係者 ・ 会社法、金商法、法人税法
第6回 (企業会計法B) 株式会社とは① (テキスト P41~47)
・ 会社の支配(ヒト) ・ 出資(モノ・カネ) ・ 上場と非上場 第7回 (企業会計法A) 株式会社とは② (テキスト P47~54)
・ 会社の支配と出資の関係 ・ 上場会社と非上場会社 ・ コーポレートガバナンス
小テスト① (第1回~7回)
第8回 (企業会計法B) 株式会社の機関① (テキスト P55~60)
・ 多数株主、少数株主、 ・ 機関の分化と意思決定
第9回 (企業会計法A) 株式会社の機関② (テキスト P60~66)
・ 代表取締役; 代表権 ・ 取締役会: 重要な業務執行、代表取締役の監督
第10回 (企業会計法B) 株式会社の機関③ (テキスト P66~73)
・ 取締役会の進め方 ・ 取締役の選任
第11回 (企業会計法A) 株式会社の機関④ (テキスト P73~79)
・ 忠実義務 ・ 役員報酬 ・ 利益相反 ・ 競業取引 第12回 (企業会計法B) 株式会社の機関⑤ (テキスト P79~88)
・ 会社に対する責任 ・ 責任の制限 ・ 株主代表訴訟 ・ 第三者に対する責任 第13回 (企業会計法A) 株式会社の機関⑥ (テキスト P88~95)
・ 会計監査と業務監査 ・ 監査役、会計監査人、監査役会、監査委員会、会計参与
第14回 (企業会計法B) 株式会社の機関⑦ (テキスト P95~103)
・ 株主総会の決議 ・ 株主総会の進め方 ・ 総会決議の瑕疵を争う訴訟
第15回 (企業会計法A) 株式会社の機関⑧ (テキスト P103~111) 、
・ 株主の権利義務 ・ 少数株主権 ・ 株主平等原則、多数決濫用法理、忠実義務違反 ・ 決議無効、決議取消、損害賠償
小テスト② (第8回~15回)
第16回 (企業会計法B) 株式の役割① (テキスト P113~122)
・ 出資と支配 ・ 株式と資本金 ・ 株式の分割と併合
第17回 (企業会計法A) 株式の役割② (テキスト P122~127)
・ 額面、単位株、端株 ・ 種類株式、自益権、共益権 第18回 (企業会計法B) 株式の役割③ (テキスト P127~133)
・ 株式の譲渡、担保 ・ 出資の回収、譲渡制限
第19回 (企業会計法A) 株式の役割④ (テキスト P133~138)
・ 自己株式 ・ 証券市場、金商法
第20回 (企業会計法B) 会社の資金調達手段① (テキスト P139~148)
・ 資金調達、自己資本比率 ・ 内部資金と外部資金 ・ 株式、社債、借入金
第21回 (企業会計法A) 会社の資金調達手段② (テキスト P148~158)
・ 株主割当増資、公募増資、第三者割当増資 ・ 既存株主の保護 ・ 新株予約権
第22回 (企業会計法B) 会社の資金調達手段③ (テキスト P158~163)
・ 社債発行 ・ 普通社債、転換社債、ワラント社債 ・ 社債発行に対する法規制
第23回 (企業会計法A) 損益の計算と分配① (テキスト P165~168)
・ 利益処分をめぐる利害対立
第24回 (企業会計法B) 損益の計算と分配② (テキスト P168~176)
・ 貸借対照表と損益計算書 ・ 企業会計と会社法
第25回 (企業会計法A) 損益の計算と分配③ (テキスト P176~182)
・ 株主への利益還元 ・ 配当政策
第26回 (企業会計法B) 損益の計算と分配④ (テキスト P182~187)
・ 損失の処理と倒産対策
小テスト③ (第16回~第26回)
第27回 (企業会計法A) 会社の組織変動① (テキスト P189~197)
・ 会社の設立
第28回 (企業会計法B) 会社の組織変動② (テキスト P197~202)
・ 法人格の取得 ・ 会社の解散、清算
第29回 (企業会計法A) 会社の組織変動③ (テキスト P202~207)
・ 合併 ・ 事業譲渡
第30回 (企業会計法B) 会社の組織変動④ (テキスト P207~215)
・ 会社分割、分社 ・ 株式交換、株式移転 ・ 親子会社法制
期末レポート
・ 「会社の利益に対する株主、投資家、債権者、税務当局の見方は、それぞれ異な る。」 という言葉の意味
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