Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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租税法研究 I ・ IX 上條 克彦
選択  2単位
【法学研究科】 11-1-1210-3072-07

1. 授業の内容(Course Description)
 租税法は、法律学、経済学、会計学などのさまざまな学問の「交差点」です。とても難しいですが、私たちの生活(企業と家計)のすみずみにまで関わる法律なので、非常に面白い学問とも言えるでしょう。
 「租税法研究IX」は、序説、所得税法及び消費税法における基本的な論点(テーマ)について、税制改正の動向や最新判例も視野に入れ、参加者全員が自ら関心のあるテーマについて、主体的に取り組み研究発表し、活発に意見交換を行い、相互に理解を深めるとともに、各自の修士論文の完成の一助にしたいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 租税法の修士論文に必要な知識と考え方を身につけます。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況と学期末のレポートで総合評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:金子 宏 『租税法 第15版』(弘文堂)。
 参考文献:適宜、オリジナルのプリントを配布します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 十分に予習し、各回のテーマについて自分なりの問題意識や考え方を用意した上で参加してください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 「一灯を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。ただただ一灯を頼め。」
 江戸末期の儒学者、佐藤一斎の「言志四録」にある言葉です。「一灯」とは学問のことです。
 どんなに困難な状況にあっても、方向を決めてコツコツと積み重ねれば必ず道は開けます。じっくりと時間をかけてしっかり取り組みましょう。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 租税の意義、特質、租税制度の発達
【第2回】
 租税法の基本原則(租税法律主義)
【第3回】
 租税法の基本原則(租税公平主義、自主財政主義)
【第4回】
 租税法の法源と効力
【第5回】
 租税法の解釈と適用
【第6回】
 租税実体法(課税要件総論:納税義務者、課税物件、帰属、課税標準、税率)
【第7回】
 租税実体法(課税要件各論:所得税①、総説)
【第8回】
 租税実体法(課税要件各論:所得税②、基本的仕組み、納税義務者)
【第9回】
 租税実体法(課税要件各論:所得税③、各種所得)
【第10回】
 租税実体法(課税要件各論:所得税④、収入金額と必要経費)
【第11回】
 租税実体法(課税要件各論:所得税⑤、税額計算)
【第12回】
 租税実体法(課税要件各論:消費税法①、総説、課税物件)
【第13回】
 租税実体法(課税要件各論:消費税法②、納税義務者)
【第14回】
 租税実体法(課税要件各論:消費税法③、課税標準と税率)
【第15回】
 租税実体法(課税要件各論:消費税法④、税額計算と税額控除)