1. |
授業の内容(Course Description) |
|
日本経済は、戦後目覚しい発展を遂げ、世界第2位の経済大国にまで成長したが、いわゆる「バブルの崩壊」以降、低成長、財政悪化、さらには少子高齢化の進展もあって、世界経済の変化・拡大の波に乗り切れずにいるように見える。 この授業では、まず日本経済がこれまでたどった道のりを振り返ったあと、私自身の実務経験なども織り交ぜながら、経済政策、次いで財政、金融、産業、雇用等、国内経済の主要領域について解説する。さらに貿易をはじめとする対外経済取引に係る諸問題及び、環境問題を論じ、世界経済のなかでの日本の立ち位置を確認する。 後期の「日本経済入門Ⅱ」では、企業行動・産業構造、個人の生活に関わる雇用、消費・貯蓄、物価等の諸テーマを取り上げたあと、貿易・国際収支・為替相場を論じ、最後に環境問題、日本の果たすべき役割等に言及する。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
日本経済の構造、変動、そして課題を、総合的に取り扱うことにより、日本経済についての体系的理解を得ること。併せて、経済理論の活用等により、極力、現状理解だけでなく「政策思考」(解決方法の模索)をも身につけること。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
提出レポート・期末テスト50%、出席・受講姿勢50%を目安として総合的に評価します。レポート・期末テストについては、記述内容の「正確さ」よりも、「いかに自分なりに考えたか」に評価の重点をおきます。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキスト:金森・香西・加藤『日本経済読本(第18版)』東洋経済新報社 参考文献:三橋規宏ほか『ゼミナール日本経済入門』日本経済新聞出版社 小峰隆夫『ビジュアル日本経済の基本』日本経済新聞出版社
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
毎回、次週の講義内容を予告しますので、テキストの該当ページに目を通し、必ず幾つかの質問を用意するようにしてください(授業時間の最後に質問の時間を設けます)。また、新聞・テレビ等の経済ニュースを、授業内容に関連付けて見るようにしてください。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
言葉(略語も)の意味も含め、分からないこと、疑問に思ったことがあったら、「すぐに調べる」クセを身につけてください。また、「経済」には「数字」がつきものです。授業で学んだことを極力統計データにより確かめてください。 いずれもwebベースで結構ですが、こうした日頃の積み重ねが後々の結果に繋がります。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 前期のおさらい、経済統計を読む 【第2回】 企業行動と産業構造(1) 【第3回】 企業行動と産業構造(2) 【第4回】 雇用問題の現状と課題(1) 【第5回】 雇用問題の現状と課題(2) 【第6回】 国民生活の現状と課題(1) 【第7回】 国民生活の現状と課題(2) 【第8回】 中間のまとめと補足 【第9回】 少子高齢化と社会保障制度(1) 【第10回】 少子高齢化と社会保障制度(2) 【第11回】 貿易、国際収支と為替レート(1) 【第12回】 貿易、国際収支と為替レート(2) 【第13回】 地球環境問題への取組み 【第14回】 世界経済の動向と日本の役割 【第15回】 まとめ
|