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授業の内容(Course Description) |
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ゲーム理論は、ゲームでの戦略とプレーの結果として行き着く結末を分析する分野である。諸君は、「ゲーム」というと、ファイナルファンタジーやオンラインゲーム、あるいはトランプや将棋、はたまた野球やサッカーを思い浮かべることと思うが、それらもすべてゲーム理論の分析対象である。しかし、これらのゲームは構造があまりに複雑で、ゲームと戦略そのものを定義するだけでも膨大な時間を要する。したがって、ゲーム理論では、これらの広汎なゲームのエッセンスだけを抽出し、もっと単純な構造のゲーム(例えば、じゃんけんのようなゲーム)に還元させて分析する。 ゲーム理論は、フォン・ノイマンとモルゲンシュテルンが1944年に提示してから、多くの分野に波及し、現在では数学、経済学、生物学、統計学、心理学、法学、政治学など様々な分野で研究されている。本講義は、経済学部での講義であるため、経済分野への応用を見据えて構成することとする。例えば、寡占競争、オークション、貿易問題、賃金契約、金融政策など幅広い問題がゲーム理論によって分析可能である。 ゲーム理論は、全体としては高度に数学的であるが、そのコンテンツ自体は身近なものであり数学的な基礎がなくても十分に理解できる。したがって、本講義では、数学をほとんど使わず、ゲーム理論の面白い部分だけを習得していただくことを目標とする。そのためにも、できる限り毎回、分析しているゲームを実際にプレーしていただくことにする。真剣さを持ってプレーしてもらうために、ゲームの獲得得点を成績評価に反映させる。 ゲーム理論は、おおまかに分けると、戦略型ゲーム(ワンショットのゲーム) と展開型ゲーム(手番で進行するゲーム)の二種類がある。後期には戦略型ゲームを講義する。後期の講義内容は、戦略型ゲームの定義、ナッシュ均衡、囚人のジレンマ、コーディネーションゲーム、両性のバトル、ペニー合わせ、じゃんけん、混合戦略ナッシュ均衡、銀行取り付けモデル、第2価格オークションモデルなど。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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ゲームの構造と戦略を十分に理解し、ナッシュ均衡を求められるようになること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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できる限り毎回、課題を行う。課題は、実際にゲームをプレーすることもあれば、均衡戦略を求める問題演習のこともある。それらの結果を出席ボーナス点として成績に反映させる(30点程度)。それに期末テスト(70~80点満点)の点数を加えて成績評価する。履修カードの提出、カードリーダーの出席記録、問題演習の提出が不足の場合、期末テストの受験資格を与えないので注意すること。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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講義中に指示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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次の講義までに前回の講義の復習を60分程度行うこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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必ず出席して、課題をこなし、ボーナス点を獲得すること。出席回数の少ない学生は単位を取得できない可能性が高いので、あまり出席しない(できない)学生(特に4年生)は、履修しないで欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義ガイダンス~講義の内容、単位取得方法などを説明 【第2回】 前期の内容の簡単な復習 【第3回】 戦略型ゲームの定義〜戦略と利得。 【第4回】 戦略の支配と逐次消去 【第5回】 囚人のジレンマゲーム 【第6回】 両性のバトルゲーム 【第7回】 ナッシュ均衡の定義と求め方 【第8回】 コーディネーションゲーム 【第9回】 チキンゲーム 【第10回】 ぺニー合わせとじゃんけんと混合戦略 【第11回】 確率と期待値 【第12回】 混合戦略ナッシュ均衡 【第13回】 第2価格オークション:実験 【第14回】 第2価格オークションの均衡 【第15回】 講義の遅れに対する調整または最終演習
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