Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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日本の時事経済 I 大熊 義之
教職  2単位
【教職】 11-1-1110-3074-11A

1. 授業の内容(Course Description)
 日本経済は、戦後目覚しい発展を遂げ、世界第2位の経済大国にまで成長したが、いわゆる「バブルの崩壊」以降、低成長、財政悪化、さらには少子高齢化の進展もあって、世界経済の変化・拡大の波に乗り切れずにいるように見える。
 この授業では、まず日本経済がこれまでたどった道のりを振り返ったあと、私自身の実務経験なども織り交ぜながら、経済政策、次いで財政、金融、産業、雇用等、国内経済の主要領域について解説する。さらに貿易をはじめとする対外経済取引に係る諸問題及び、環境問題を論じ、世界経済のなかでの日本の立ち位置を確認する。
 前期の「日本経済入門Ⅰ」では、日本経済の歩みと経済政策、財政・金融の分野をカバーする。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 日本経済の構造、変動、そして課題を、総合的に取り扱うことにより、日本経済についての体系的理解を得ること。併せて、経済理論の活用等により、極力、現状理解だけでなく「政策思考」(解決方法の模索)をも身につけること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 提出レポート・期末テスト50%、出席・受講姿勢50%を目安として総合的に評価します。レポート・期末テストについては、記述内容の「正確さ」よりも、「いかに自分なりに考えたか」に評価の重点をおきます。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:金森・香西・加藤『日本経済読本(第18版)』東洋経済新報社
 参考文献:三橋規宏ほか『ゼミナール日本経済入門』日本経済新聞出版社
      小峰隆夫『ビジュアル日本経済の基本』日本経済新聞出版社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 毎回、次週の講義内容を予告しますので、テキストの該当ページに目を通し、必ず幾つかの質問を用意するようにしてください(授業時間の最後に質問の時間を設けます)。また、新聞・テレビ等の経済ニュースを、授業内容に関連付けて見るようにしてください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 言葉(略語も)の意味も含め、分からないこと、疑問に思ったことがあったら、「すぐに調べる」クセを身につけてください。また、「経済」には「数字」がつきものです。授業で学んだことを極力統計データにより確かめてください。
いずれもwebベースで結構ですが、こうした日頃の積み重ねが後々の結果に繋がります。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、日本経済の現状と課題
【第2回】
 日本経済の歩み(1):戦前~戦後復興~高度成長
【第3回】
 日本経済の歩み(2):ニクソン・ショック~石油危機~中成長経済への移行
【第4回】
 日本経済の歩み(3):「バブル」発生とその要因
【第5回】
 日本経済の歩み(4):「バブル」崩壊と長期不況(失われた20年)
【第6回】
 日本の経済政策(1)
【第7回】
 日本の経済政策(2)
【第8回】
 中間のまとめと補足
【第9回】
 財政の仕組みと財政政策(1)
【第10回】
 財政の仕組みと財政政策(2)
【第11回】
 地方財政の現状と地方分権
【第12回】
 金融システムと金融政策(1):金融とは何か?
【第13回】
 金融システムと金融政策(2):金融制度と金融市場
【第14回】
 金融システムと金融政策(3):金融政策
【第15回】
 まとめ