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授業の内容(Course Description) |
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経営戦略の理論は市場に存在する競争企業を相手にした、より有利な結果をつくり出すという競争優位の視点から構築され、企業の経営者においてもこうした結果を約束する戦略を構築してきたと言われています。しかし、近年、多くの産業界において、競争企業の行動を戦略構築の対象とするだけでは充分な成果は期待できないとする見解が一般的となってきています。このため従来の競争優位を主張する戦略論に代わり、戦略の効果的遂行のための組織論的視点を組み込んだ経営戦略の必要とその理論化が待望されてきています。戦略遂行過程にあっての目標修正から中間管理者と社員を含む組織変革まで、組織の能力や変革と結びついた経営戦略論へ多様化しています。経営戦略の理論の紹介に加えて、日本とアメリカ企業から具体的な戦略的行動をいくつか取り上げながら講義を進めていきます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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組織の効率的変化、組織の学習能力の意味と戦略の効果的展開との関係、また戦略策定、実行と企業文化の関連について理解してもらいます。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(70%前後)と平常時に2~3回実施する小試験(30%)の総合判定によります。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要に応じてまた学生の要請に応じて適宜、参考文献等を紹介します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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平常点となる小試験は講義ノートを利用して解答してもらいます。受講後のノート整理を常にこころがけてもらいます。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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説明に専門用語や図表を利用することがありますので出席をこころがけてもらいます。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 全体説明と授業の進め方について 【第2回】 事業多角化戦略と組織構造 【第3回】 続き 【第4回】 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM) 【第5回】 事業戦略概念の出現 【第6回】 事業戦略理論の紹介 【第7回】 市場構造分析と基本的戦略 【第8回】 競争戦略論―登場とその背景 【第9回】 市場地位向上と競争的戦略 【第10回】 競争的戦略への批判 【第11回】 持続的競争と経営資源ベース思考 【第12回】 組織能力と創発的戦略の登場 【第13回】 組織変革と新たな戦略論 【第14回】 戦略と企業文化 【第15回】 まとめ
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