Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
現代経営学B 川中 凱雄
選択必修  2単位
【観光経営】 11-1-1120-1844-06A

1. 授業の内容(Course Description)
 会社の経営は、会社を取りまく環境、技術の進歩、新素材の開発、マーケットの変化等に対応して、柔軟かつ機敏に対応しなければならない。
 米国発のサブプライムローンに端を発した世界大不況は、世界各国の政府、中央銀行の協調体制の確立と大規模な金融緩和策の実行により底を打ち、世界経済は回復している。
 だが、各国政府の多大な支援により、欧州中心にギリシャに始まった国家財政の危機が拡大している。米国、日本の財政赤字も拡大を続け、国債の信用格付けが引き下げられるという国家の信用問題が経済にも影響を与えてきている。
 東日本大震災により、自動車・電機産業などの部品供給体制の切断が、国内外に大きな影響を与えた。
 このような問題を抱えながらも、中国を始めとした新興国の成長は、継続している。グローバルに事業展開する会社は、成長マーケットの狙いを先進国から新興国に移している。新興国の成長に伴うインフラ整備も大きなビジネスとなっている。地球資源、CO2削減問題も各国が対処すべき課題として、クローズアップされてきた。会社にとっても、世界の潮流を読み、対応せねばならない方向性である。
 大変化の中で、成長を続けている会社、急回復している会社、対応の遅れている会社など、経営力の差が出ている。変化に対応し、会社を健全に維持・発展させるために、経営戦略、会社組織、マーケティング、資金調達などの経営の基本を講義する。
 授業は、新聞・雑誌に報じられる事例をもとりあげ、解説していく。
 学生諸子が自ら学ぼうとの姿勢をもち、授業に出席し、思考力・理解力を高めていく能力を養成する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 自ら考える力を養い、自分の意見を分かり易く表現できる。

 1.会社の組織・人材マネージメント
 2.戦略とマーケティング
 3.資金問題と金融の仕組み
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 1.出席評価 :54ポイント=(3.6ポイント/回×15回)
 2.小論文評価:46ポイント=(23ポイント/回×2回)
         原則として、第7回・第14回に作成・提出
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:新聞・雑誌の記事をOHCにて適宜使用
 参考文献:『企業経営入門』(日経文庫)著者:遠藤功 発行所:日本経済新聞社
『会社はだれのものか』著者:岩井克人 発行所:平凡社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 1.経済、企業経営についての記事を読んでおく。
 2.復習をする。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 1.11回以上出席すること。
 2.授業中は私語を禁止する。授業に集中すること。
 3.人前で自分の意見を発表すること。
 4.新聞の経済面を興味をもって読むこと。
 5.ノート、筆記用具を必ず持参のこと。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
 何のために働くか どのように働くか
【第2回】
 会社の組織
【第3回】
 変化に対応する組織
【第4回】
 組織と人材マネージメント
【第5回】
 マーケティングとは何か
【第6回】
 マーケティングのプロセス
【第7回】
 マーケティングミックス
 小論文の作成・提出
【第8回】
 マーケティングの進化
【第9回】
 資金
 金融の基本的な仕組み
【第10回】
 金融政策の仕組みと役割
【第11回】
 キャッシュフロー経営
【第12回】
 ベンチャー企業・中小企業の資金調達
【第13回】
 大会社の資金調達
【第14回】
 外国為替
 小論文の作成・提出
【第15回】
 会社の役割
 まとめ