Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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簿記原理A 岩﨑 二郎
選択必修  2単位
【観光経営】 11-1-1120-1941-05A

1. 授業の内容(Course Description)
 会計学の素養無しでは実際の経営は語れません。本講座は会計学の出発点となる簿記の基本の習得を目標にしています。簿記がない企業は存在しません。簿記は、企業の日常活動で、数値化できる結果のシステム的な記録です。数値化できるビジネス活動であっても簿記の範疇でないものもありますが、多くのものが簿記の範疇です。
 簿記の基本を習得することにより、さらに高度な会計学を学ぶことがより効率的になります。簿記は技術です。大切なことは、まず用語、例えば「収益」「費用」「資産」等の概念を正しく理解することですが、その理解には自らの手で計算し、記帳することが最短の道です。
 簿記原理Ⅰ、簿記原理Ⅱを続けて受講することをお勧めします。Ⅱの前にⅠを受講することが必要です。ⅠとⅡを通して受講すれば簿記検定3級レベルの力がつきます。今後ビジネスに従事する方々にとって、このレベルの簿記の力を身につけておくことは、どの分野に進もうと直接的・間接的に必ず役に立つことを、長年のビジネス経験で保証します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 基礎的な会計用語の概念を正確に把握する。簿記の基本概念を理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席45%、テスト55%(第1回テスト15%、第2回テスト15%、第3回テスト25%)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『簿記講義3級』渡辺裕亘、片山 覚、北村敬子編著 平成23年度版(中央経済社)
 さらに勉強する人の参考書は『簿記ワークブック3級』渡辺裕亘、片山 覚、北村敬子編著(中央経済社)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 必ず前回講義の復習をしてくること。各章の練習問題で授業中にできなかったものも自習のこと。もっと学習したい人は、上記の「簿記ワークブック」でさらに理解を深めてください。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 自らの手で計算し、記帳することに始め抵抗があるかもしれません。しかしスポーツを本格的にした方ならお分かりでしょうが、これは基本練習にあたります。基本練習をこなしてこそ、その後の伸びが期待できます。最初は興味がなくても、分かるにつれて楽しくなってくるはずです。
 必ず電卓持参のこと。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス及び簿記の意味・目的・種類
【第2回】
 簿記の基礎概念①
  1.資産・負債・資本と貸借対照表  
【第3回】
 簿記の基礎概念②
  1.収益・費用と損益計算書 
【第4回】
 取引
  1.取引の意義と種類 2.取引の8要素と結合関係
【第5回】
 勘定と仕訳  *第1回テスト
  1.勘定の意義と分類 2.勘定記入法則 3.仕訳と勘定記入
【第6回】
 帳簿の記入
  1.帳簿の種類 2.仕訳帳への記入 3.仕訳帳から総勘定元帳への転記
【第7回】
 決算と財務諸表(その1―①)
  1.決算の方法 2.試算表の作成 
【第8回】決算と財務諸表(その1―②)
  1.元帳の締め切りと財務諸表の作成 2.決算手続きと精算表
【第9回】
 現金預金取引
  1.現金勘定 2.現金過不足勘定 3.当座預金勘定と当座貸越勘定 4.小口現金勘定
【第10回】
 商品売買①
  1.商品勘定と3分法 2.仕入帳と売上帳
【第11回】
 商品売買②  *第2回テスト
  1.商品有高帳 
【第12回】
 売掛金と買掛金①
  1.売掛金勘定と買掛金勘定 2.売掛金元帳と買掛金元帳
【第13回】
 売掛金と買掛金②
  1.貸倒と貸倒損失
【第14回】
 その他の債権と債務①
  1.貸付金・借入金 2.未収金・未払金 3.前払金・前受金 4.立替金・預り金
【第15回】
 その他の債権と債務②  *第3回テスト
  1.仮払金・仮受金 2.商品券・他店商品券