Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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証券市場論 I 森  郁夫
選択  2単位
【経営】 11-1-1120-1942-05A

1. 授業の内容(Course Description)
 証券市場は市場経済において大変重要な役割を果たしています。企業や政府等に対し資金調達の場を提供すること、あるいは個人や年金基金その他の機関投資家に対し資金運用の場を提供することがその主なものです。又証券市場において決まる株価や金利水準は企業経営や政府の経済政策の重要なバロメーターになっています。
 日本は今、10年来の経済の低成長で政府レベルでは膨大な財政赤字、国債の大量発行、個人レベルでは超低金利、株価の低迷による運用難の問題等に直面しています。学生諸君がこれらの問題につき自らの判断を養う為には証券市場の役割・機能につき十分理解するとともに、日本のみならず海外も含めたグローバルな視点から経済・政治・社会事象が証券市場に与える影響を俯瞰することが重要です。
 <証券市場論Ⅰ>では、証券市場、証券業務の基礎を学ぶ事に重点を置き、
 <証券市場論Ⅱ>では、より具体的に主要な証券業務の実務の概要を学ぶ事に重点を置きます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 市場経済における証券市場、証券会社の役割や主要証券商品の特性について学ぶ事により、金融、証券に関連する様々な経済事象を理解する土台を作る。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 (1)期末のレポート提出、期中の小テスト(2~3回)の合計で70%
 (2)授業出席 30%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『新証券市場2010』 日本証券業協会、証券教育広報センター編、中央経済社発行
 * 参考資料については必要に応じ随時配布します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業の進行に合わせて、読むべき図書、記事等について随時連絡します。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業で現実に起こっている経済事象を実例として取り上げるので、日本経済新聞の毎日の購読を奨めます。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業のガイダンス / 経済活動と証券市場
【第2回】
 金融・証券市場の変遷      - 日本の金融・証券市場の歩み
【第3回】
 金融・証券市場の変遷      - 欧米の金融・証券市場の歩み
【第4回】
 金融・証券市場の変遷      - アジアの金融・証券市場の歩み
【第5回】
 金融・証券の基礎知識      - 金利のしくみ
【第6回】
 金融・証券の基礎知識      - 外国為替のしくみ
【第7回】
 証券の種類と性格        - 株式
【第8回】
 証券の種類と性格        - 債券
【第9回】
 証券の種類と性格        - 投資信託
【第10回】
 証券の種類と性格        - デリバティブ商品、証券化商品
【第11回】
 証券会社の主要業務と役割    - 株式業務(引受、公開)
【第12回】
 証券会社の主要業務と役割    - 株式業務(売買)
【第13回】
 証券会社の主要業務と役割    - 債券業務(引受、売買)
【第14回】
 証券会社の主要業務と役割    - 投資信託(運用、販売)/ 投資顧問業務
【第15回】
 日本経済新聞の読み方、前期のまとめ