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授業の内容(Course Description) |
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証券市場は市場経済において大変重要な役割を果たしています。企業や政府等に対し資金調達の場を提供すること、あるいは個人や年金基金その他の機関投資家に対し資金運用の場を提供することがその主なものです。又証券市場において決まる株価や金利水準は企業経営や政府の経済政策の重要なバロメーターになっています。 日本は今、10年来の経済の低成長で政府レベルでは膨大な財政赤字、国債の大量発行、個人レベルでは超低金利、株価の低迷による運用難の問題等に直面しています。学生諸君がこれらの問題につき自らの判断を養う為には証券市場の役割・機能につき十分理解するとともに、日本のみならず海外も含めたグローバルな視点から経済・政治・社会事象が証券市場に与える影響を俯瞰することが重要です。 <証券市場論Ⅰ>では、証券市場、証券業務の基礎を学ぶ事に重点を置き、 <証券市場論Ⅱ>では、より具体的に主要な証券業務の実務の概要を学ぶ事に重点を置きます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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具体的に証券業務の実務に触れることにより、証券市場、証券投資等をより身近のものとして捉え、ビジネス社会に入る前の準備の一助とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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(1)期末のレポート提出、期中の小テスト(2~3回)の合計で70% (2)授業出席 30%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『新証券市場2010』 日本証券業協会、証券教育広報センター編、中央経済社発行 * 参考資料については必要に応じ随時配布します
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業の進行に合わせて、読むべき図書、記事等について随時連絡します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業で現実に起こっている経済事象を実例として取り上げるので、日本経済新聞の毎日の購読を奨めます。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 証券投資の実務 - 財務諸表のしくみと読み方 【第2回】 証券投資の実務 - 企業分析の手法 【第3回】 証券投資の実務 - 具体的な銘柄選定 【第4回】 証券投資の実務 - 証券税制 【第5回】 株式公開実務 - 公開の実務 【第6回】 株式公開実務 - 公開に向けた会社の体制づくり 【第7回】 M&Aの実務 - 企業戦略とM&A 【第8回】 M&Aの実務 - 企業価値の評価 【第9回】 M&Aの実務 - 買収・提携の実務 【第10回】 資産運用ビジネスの基礎 - 運用ビジネスの現状/ポートフォリオ理論の基礎 【第11回】 資産運用ビジネスの基礎 - 運用プロセス/ポートフォリオ運用/運用評価 【第12回】 金融商品取引法について - 概要とポイント 【第13回】 金融商品取引法について - 金融商品取引業者に対する規制強化 取引所の役割の機能強化 【第14回】 金融商品取引法について - 企業の内部統制の強化 【第15回】 今後の証券ビジネスの展開、後期のまとめ
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